昔、私が精神病院の中に居た時に、こんな事を言う人が居ました。

 

 

「計算するな。何を数えるんや? それこそ貧乏の始まりやで。」

 

 

それを言ったのは、お金を扱うスペシャリストでした。

 

私は、それ以降、いちいち細かい家計簿を付ける事をしていません。

 

法律に定まった、会計帳簿などは付けています。

 

 

本当は、私の本来の性格から言うと、1円たりとも不正を見逃さないとか、そういう人間です。

 

お金を支払え無くなったら、腎臓でも角膜でも、何でも持って行ってくれと言う手合いです。

 

逆に、誰かが私からお金を借りたならば、地獄の果てまで追いかけて行って返済させるとかね。

 

支払い率100%、回収率100%を誇っていた事もあります。

 

ただ、最近は、私、そんな事はしていません。

 

現に、私から5000円借りて、刑務所に行った男やら、10000円借りて逃げた男も居ますが、見逃してます。

 

 

その彼が、言っていたのは、おそらくこういう事だと思います。

 

命を計算するなと。

 

何を数えるのか?

 

 

例えば、人間は、何歳ぐらいに死ぬから、その時までに必要なお金がこれで・・・。

 

子供を作るには、これぐらいのお金がかかる、子供の命の値段は大体これくらい・・・。

 

病気になった子供の命の資産価値は、目減りしているから、人身売買で売り払って黒字化・・・。

 

こいつの命の値段は大体これくらいで・・・、何円支払えば殺しても大丈夫・・・。

 

年寄りの命は、プライマリーバランス的にマイナスだから、屠殺処分すれば・・・。

 

 

怖いですよね。はい、私も書いてて、そら恐ろしくなりましたが、命を計算するってこういう事です。

 

そりゃー、彼の言う通り、貧乏にもなりそうな気がします。

 

その計算絶対しちゃダメですって話ですよ。

 

 

でも、生命保険とか、モロにこういう計算をします。

 

しかも、女性って、保険好きですから、命の計算を当然の如くやってるんですよ。

 

現に、高額の生命保険の勧誘をするのは、大概が女性です。

 

そして、旦那に高額の生命保険を掛けて、旦那を死ぬまで追い込み、合法的に億単位の保険金を受け取る手口もあります。

 

私が思うに、どうしても必要な、最低限の保険は掛ける必要があるでしょうが、それ以上はやめておくべきです。

 

 

あなたの手元に、自由に使えるお金が30000円とかあるとしましょう。

 

実際、それなりに収入があって、無理せず貯められる金額として、これぐらいと言う人も居ると思います。

 

で、この30000円を、そのまま、生命保険の掛け金に回しますか?

 

私は、それはやめた方がいいと思います。

 

保険に関しては、月あたり、10000円を超えない範囲、多くても15000円ぐらいがベストと違いますかね?

 

で、残金20000円を使って、投資に回しますか?

 

それも微妙です。せめて、月々5000円か、10000円ぐらいは、貯金として取り分けるべきだと思います。

 

この貯金は、消費に回す事を前提とした方がいいと思います。何か必要なものがある時にです。

 

最後に、どうしても10000円ぐらい余ったとします。

 

その場合に、投資に回すべきでしょう。

 

最近は、少額でも投資できるものがありますし、自分で副業を始める為の、教育投資という事もある筈です。

 

 

私は、投資などを行う事が、法律的に認められていません。

 

証券口座とか開設した瞬間に、障害年金が止まりますからね。

 

行政的には、株式を買うお金があるんだったら、年金なんぞ要らんやろという理屈です。

 

この為、保険か、貯金かが大半で、投資となると、自分の商売に対する投資、設備投資という感じです。

 

 

こういう、本業・屋敷・現金に分けて管理するのは、江戸時代に提唱された、資産三分法と言います。

 

巷には、ここの株を買えば大儲けするとか、そういう事を言う人間がたくさん居ます。

 

私が思うのは、その株式を買うだけのお金を、自分自身の教育投資に回した方がいいんと違いますか? です。

 

アウトソーシングという言葉、自分にできない事は、お金を支払って他の人にやって貰う、それは流行りました。

 

でも、そんなことを続けていると、ノウハウが自分に身につきませんし、不安定になります。

 

自分でできることは自分でやった方がいいですし、神様からもらった自分の命と、その才能を生かす方が得策です。

 

 

他人の資本、リソースをタダで使えるという甘い話はありません。それは泥棒ですよ。

 

まぁ、世の中には、私がこれぐらいの価格で提供しますと言ってる鑑定料を値切る人も居ますが、断ってます。

 

他人にいい仕事をして貰おう思ったら、それなりの賃金・報酬を用意するべきですね。

 

何だかんだ言って、資本主義市場ですから、お金が正義の世の中ではあります。

 

でも、そのお金って、何の為にあるん? 言うたら、やっぱり命を守る為ですね。

 

ストレスで、大金をドバッと使う人も居ますが、あれはあれでお金の使い道としては正しいです。

 

皆様も、優先順位は間違えないように。