以前から、奇妙に思う事がありました。

 

大概、夕方5時を回ったぐらい、夕食を買いに、外に出てるのです。

 

その時に、時々、マスクを付けた、元カノのあの子っぽい、自転車の女性を見かけるのです。

 

私、それを見かける度に、あんまりにも、あの子の事を考え過ぎて、見知らぬ他人が、知った人に見えてるとかいう、ある種の錯覚だと思ってました。

 

今日も、見かけたのです。しかし、ふと。

 

その女性が、行った先に、何があるのかを想像してみました。

 

スーパーです。そして、夕方5時ごろ、お店がどうなってるのかを見に行ってみました。

 

いわゆる、タイムセールが行われていました。

 

特に、お惣菜の類が、3割引とか、半額とかになると、多くの人が買い求めていました。

 

先に、見かけた女性は、居ませんでした。だから、やはり、人違いだったのでしょう。

 

 

ただ、思う事がありました。

 

あの子、障害年金で生活している筈です。住所は定かではありませんが。

 

私に対して、あの子は、経済力も無いのに綺麗事しか言わない、独りよがりな愛情を押しつける、上から目線のクソ野郎的な事を言いました。

 

私が、命懸けで働いた事、あの子本人の経済力は皆無で、障害年金という、国からの支援で生きていたという事実、それを棚上げにして、よく言ったものだとは思いますが、それはさておき。

 

 

障害年金は、2ヶ月に一回の給付で、概ね12万8千円、その辺りの水準です。

 

1ヶ月で割ると、6万4千円と言った所なのですが、これ、家賃を支払わなければならなかったり、電気代・ガス代・水道代・通信費、そういうモノが要る状態だと、到底足りません。

 

せいぜい、食費を賄うレベル程度に止まります。あとは、働かないと生活できない仕組みになってます。

 

 

日本が、景気の良かった頃は、もっと給付額が多かったらしいです。そして、障害者の認定も厳しく、何より、滅多なことでは、病院から出してもらえなかった、と。

 

その頃の反省から、給付額を減らし、認定も緩めにして、退院支援と、在宅医療の推進が謳われた訳です。国が、全面的に、生活の丸抱えはしない、と。働けるなら、働きなさい。病気や、障害があったとしても、です。

 

 

しかし、おそらくは、ですが、あの子が働く事は、極めて困難です。

 

重度の障害が元々あるのに、発作的な飛び降りで、背骨に損傷があるからです。

 

リハビリもしてはいるのでしょうが、そんな簡単に痛みが取れるとも思えません。

 

 

自分、理学療法の学校に在籍していた事があるのである程度知ってるのですよ。

 

脊柱をはじめとする、錐体路は、身体動作における唯一の経路で、損傷したら、治らない。

 

脊髄の神経が損傷したら、終わりなのですよ。脊柱骨は、それを保護するための骨です。

 

で、身体動作の肝心の、関節部分、特に腰回りを痛めたら、事、肉体労働で勤まる職場は無いです。

 

残るは、デスクワークとなるのですが、事務・会計となると、相当、知能が要る仕事です。

 

 

私の想像が正しければ、おそらく、あの子は、無職です。

 

で、そうなると? 家賃が仮に要らないとしても、食費を切り詰めざるを得ない、

 

見切り品の惣菜が、毎日の食事とか、無い話でも無いです。

 

 

私、本人は、ありがたいことに働けています。自分一人の生活費分なら、賄えています。

 

でも、あの子の生活費分まで養う場合は、難しいでしょう。

 

声を大にして、そして、強く、強く思う事。

 

「なんで、飛び降りたん? それが理由で、別れる羽目になったと言っても過言じゃ無いよ?」

 

本当は、共働きで、頑張っていこう、そういう話だったのにね・・・。