ヤエヤマコクワ

Dorcus Amamianus Yaeyamaensis


魅力に惹かれ『飼育する』と決めていましたがある程度、4つの亜種の違いが分からないと不安しかないので、少しお勉強をしていました()


結果的に、特徴が出ている個体なら分かるようになった事とヤエヤマに関しては、ほぼ分かるようになったので購入を決めました。



購入した個体です。

WF3/
36mm




WF3/30mm


今回、岐阜県のブリーダー様より購入させて頂きましたが、採集者の名前も分かっているくらい入手ルートは明確です。

購入させて頂いたペアの他にWF238mmもサービスして頂きました。

※下記で比較に使用するトクノシマの画像も頂きました。



ヤエヤマとトクノシマの比較

※この2つの亜種は特に見分け難いとされていますが…かなり違いがあります。


シルエットの違い


ヤエヤマ:前胸背板と上翅の幅がほぼ同じ。

トクノシマ:明らかに前胸背板の方が広い。


前胸背板の形状にも違いがあり、ヤエヤマ以外の亜種は下側の両端が深く切れ込みがあるように見える。

※アマミ・ リュウキュウも同じです。

※♀も前胸背板の形状に同様の違いがあるので、慣れたら見分けが出来ると思います。


頭楯の違い


ヤエヤマ:(横長の)台形と言われていますが、平らです。

トクノシマ:横長の五角形と言われていますが、三角っぽいようなアーチ状っぽいような感じです。

基本的に、顎楯はトクノシマとアマミとリュウキュウも同じだと思いますが…撮影時の角度なのか?緩やかなアーチ状(ほぼ平ら)に見える個体(画像)もありました。


ヤエヤマコクワの特徴

・頭楯が平ら

・前胸背板と上翅の幅が同じ

・頭部と前胸背板に光沢が無い

・内齒の出方が違う(本種は内齒先が前向き)

内歯の出方については、サイズが小さいと分かりにくいかも知れません。


購入時の注意点

本当に本種が好きでブリードされている方は特徴を把握していると思いますので…

『ヤエヤマコクワの特徴を教えて頂けますでしょうか?』と販売している人に聞いてみるのが良いと思います。

NGワード…「他のと比べて赤いです」

これは、論外です(笑)

特徴に関する質問に答える事が出来ない人の個体を購入する事は避けた方が良いかな?

と、個人的には思います。


ブリードに関して

・成熟期間は長めが良いとされているみたいです。

※家では8〜12ヶ月を目安にしていますが…6ヶ月程度で良いと言う方もいますので、一概に言えないのかも知れませんね。

・植菌カワラ材をマットに埋め込む方法が良いみたいです。

※色々と調べた結果、この方法が良さそうですので…家でも次から実践します。

・幼虫飼育

菌糸→サイズ狙い

マット→サイズよりも安全重視

※合う菌糸を模索中です。


おまけ

トクノシマ…艶があり、大顎が上の方に湾曲する。と言う特徴があるみたいです。


アマミ…上翅全体に点刻があり、その点刻がスジ状に見える。

※スジ状の点刻は分かりやすいと思います。


リュウキュウ…これと言った特徴が無いのかな?

調べても出てこないので、分かる方が居たら教えて欲しいです。

※個人的に、リュウキュウは消去法で『コレかな?』と言う感じです。