《ドラキュラ /デメテル号最後の航海》 | 馳夫の暴想映画ブログ。

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ブラム・ストーカー原作「ドラキュラ」の映画化です。まぁ、最高でした! 個人的には、今年観たホラー映画としてはベスト級です。
僕は、かねてからブラム・ストーカー原作「ドラキュラ」をやるなら“デメテル号船長の航海日誌”を『エイリアン』みたいに映画化すればいいのに、と思っていたので。作りたかった、見たかった映画を観れただけで満足ですし。ギレルモ・デル・トロ監督がこの作品に興味を持ち、監督に推薦したのが、僕の好きな『トロール・ハンター』


トロール・ハンター Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

『ジェーン・ドゥの解剖』


ジェーン・ドウの解剖 [Blu-ray]

『スケアリーストーリーズ  怖い本』


スケアリーストーリーズ 怖い本 Blu-ray通常版

のアンドレ・ウーヴレダル監督だから、もうたまりません。(笑)

で、今回の「デメテル号」のあらすじですが。これは、ドラキュラ映画を観たことのある方にとっては、わかると思いますが。ドラキュラ伯爵がロンドンに到着するまでの“デメテル号”船内の出来事を描いているので…。結末はわかっていると思います。まぁ、ここらへんが低評価なのかなぁ? と思いますが。もっと、言ってしまえば今回のドラキュラ伯爵。ベラ・ルゴシやクリストファー・リーみたいなドラキュラ伯爵を期待すると裏切られます。今回のドラキュラ伯爵はこれ↓


ノスフェラトゥ [DVD]

ノスフェラトゥタイプなんですねぇ~。

これが、僕が大満足な点! 僕は断然ヴァンパイア(吸血鬼)は、ノスフェラトゥタイプが大好きなので。「スター・ウォーズ」で言えば、ドゥーク伯爵より、グリーパース将軍の方が好きですね。(笑) 今回の「デメテル号」を観る前にサイレント映画ムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』


吸血鬼ノスフェラトゥ [DVD]

と、ヘルツォーク監督の『ノスフェラトゥ』を観た方が理解しやすいと思います。


僕は、『ジェーン・ドゥの解剖』をブログで書いた時、ウーヴレダル監督にラブクラフト作品を撮ってもらいたいと書きましたが。今回の「デメテル号」は、まさにそれをやってくれていると思いました。ラブクラフトの影響が強い『エイリアン』や『遊星からの物体X』のオマージュがちりばめられてるところもニヤリとしてしまいますが。ラブクラフトよりも海洋ホラーといえばウィリアム・ホープ・ホジスン


夜の声 (創元推理文庫)

今回の『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』は、かなり意識してるんじゃないだろうか?ちなみに『夜の声』は東宝特撮映画『マタンゴ』の原作です。「デメテル号」に出演しているデヴィッド・ダストマルチャンも「スーサイドスクワッド」ポルカドットマンで『マタンゴ』みたいな顔になってましたから。僕的には繋がりました。(笑)


リドリー・スコット監督の『エイリアン』『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』は、H・Rギーガーの世界観で恐怖を演出していたが。「デメテル号」も『エイリアン』をかなり意識した撮影をしている。しかし、僕は、ギーガーよりもベクシンスキーの作品に近い気がしました。ドラキュラ伯爵のぬるっとした質感がベクシンスキーが描くクリーチャーを彷彿させます。


ベクシンスキ作品集成 I ver.1.2 (パン・エキゾチカ)

ちなみに、都市伝説では3回観たら○ぬで有名な画家さんですよ。

ブラム・ストーカー原作の“ドラキュラ”に、小説では、ホジッスン。絵画ではベクシンスキーと、ただ『エイリアン』を模倣するのではなく。こういった作家の作品を思わせるところが。(僕の勝手な暴想ですが。)たまらなく『ドラキュラ/デメテル号最後の航海』を評価しているところです。ただ、ユーモアとかなく真面目な海洋ゴシックホラーなので、今の若い人は物足りないかも知れませんね。

では\(^-^)/