中国南西部、四川省の都江堰市で7月16日、野生パンダが街中に迷い込み、フェンスによじ登ったり、屋根から屋根に飛び移ったり、川で泳いで木の上で眠り込んでしまう騒ぎがあった。


パンダは翌17日に麻酔銃で眠らされ、森に返されたという。


新華社通信などによると、騒ぎは16日午前、若い男性3人が屋台でビールを飲んでいたところ、住宅街にある高さ約3メートルのフェンスをよじ登る「何者」かを発見したことが発端だった。

男性と住民らは泥棒だと思い、追いかけ始めた。


ところが、屋台の女性店主が「あれはパンダだ!」と気付いたことから、事態は急変した。

住民はパンダが自宅に入ってこないよう戸締まりする一方、パンダの後を追跡。次に民家の屋根に座っている姿が見つかったが、人間に気付くとパンダは屋根から屋根へ飛び移って逃げてしまった。


数時間後、川でパンダが泳いでいると通報を受けた警察が、川の近くでパンダを発見。パンダはその後、木によじ登って眠ってしまった。


翌朝、パンダは麻酔銃で眠らされ、消防隊員の手で木から下ろされて、森に放された。


目撃者の女性は、「このパンダはびっくりするくらいすばしこくて、動物園のパンダとは大違いだった」と話している。


○○○ コメント ○○○


やはり思ったとおりだ。


中国にはパンダが山ほどいる。


今日のコメントはまったくのフィクションです。実在の国や動物にはなんら関係がありません。


という前置きを良く理解して読んでください。


にらんでいた通り、四川省に野生のパンダは実在したのである。

パンダと言えば珍獣。エアコン完備の超ラグジュリアスな小屋に住み、交尾をしたの、子どもが生まれたのと、日本中が一喜一憂する、そりゃあ世界のお宝なのである。


しかし、世界は広い。いや中国は広い。そして深い。


四川省の奥地には、まだ我々の考えの及ばない広大な地域があって、パンダが野生でうようよしているのだ。

その地域で交わされる会話は、例えば次のような感じ。


「ねえ、お母さん、また今夜もパンダなの?」

「仕方ないでしょう、お父さんの稼ぎが悪いんだから」


「でも、これで4日続けてパンダだよ。しかも黒い部分ばっかり」

「だって、白いところはお金持ちが持って行っちゃうから、黒いところしかないの」


「あーあ、僕も時々でいいから、白パンダ食べたい」

「何言ってんの、ハイジだって黒パンばかり食べていたんだから、あなたも黒パンダで我慢しなさい」


「でもぉ、ハイジがクララの家にいるときは、白パンをいっぱい食べてたじゃん」

「違うわよ、おじいさんに持って帰ってあげようと思って、たんすの引き出しに山ほど貯めてたの」


「じゃあ、僕も白パンダ引き出しに貯めとくよ」

「そんなに言うなら、もうパンダは食べなくていいわよ。その代わり、トキを食べなさい」


「ええ、トキはもう飽きたよ」

「なに贅沢なこと言ってるの。世の中には、トキを食べたくても食べられない子どもたちはいっぱいいるのよ」


とまあ、こんな具合になるのである。


それにしてもこのパンダ、すばしこい。

3メートルの壁をよじ登るところからしてアグレッシブな上、屋根から屋根へ飛び移るとは。

川で泳ぐわ、木の上で眠るわと、かなり腹の据わったパンダである。


この映像をちゃんと記録しておいてくれないと困るなあ。

実はパンダの皮を被ったチュバカブラだったのかもしれない。


そして最後に気になるのは、若者3人が飲んでいたのは、チンタオビールだったのだろうか。

  

城下町けんぞう