イタリアが熱波にさらされており、イタリア政府は28日、100万人の健康が危険にさらされていると警告した。2万人が死亡した03年の夏よりもひどい状態になる危険があるという。

 

ストラーチェ保健相は記者会見で、「03年の夏並み、あるいはそれ以上の強い熱波に直面している。約100万人が危険にさらされている」と述べた。

 

イタリア北部では28日、37度を記録。また降雨量の不足から、農業用水の不足が深刻化しており、北部の農業関係者は、あと2週間分の水しか確保できていないと話している。

 

欧州を襲った03年の熱波による死者数は、これまでフランスの約1万5000人が最多だとされてきたが、イタリア政府は最近になって、これまでの死者8000人を2万人に上方修正。イタリアの死者数が実は最多だったことが明らかになっている。

 

○○○ コメント ○○○

 

冷房の普及率が低いのが最大の原因のようだ。それにしても100万人の健康に影響があるというのは、洒落にならない。

 

「今年は猛暑だ! エアコン安いよ」

なんて、○○○カメラとか○○○電機などが叫んだりしないのだろうか、イタリアでは。

また、エアコンが飛ぶように売れる、という現象もないのだろうか。

 

北イタリアで37度を記録したらしいが、日本ではこれくらいの気温はもう、毎年恒例かもしれない。

去年、04年には、静岡で39度を記録したと聞いたし、甲府とか高崎は35度も珍しくもない。

 

それを考えると、日本のエアコン普及率は、イタリアとは比べ物にならないくらい高いのかもしれない。

 

私はもともとエアコンが好きではないので、風通しの良い家で窓を開け放った生活がしたいと常々思っている。

それが自然で良いに決まっている。

 

まあ、イタリアがこれだけ暑ければ、ベルルスコーニ首相のメークアップも落ちてしまっているかもしれない。

ヨーロッパ諸国では、クールビズ、などという考え方はないのだろうか。

 

それにしても、03年の熱波による死者の数を、イタリアはなぜごまかしたのだろうか。

不思議である。2万人と8千人ではかなりの違いである。

この動機が良く分からない。

 

ラテン系の人々でも、出生率を選挙の後で公表したような、姑息な日本の与党みたいなことをするのだろうか。

包み隠さずものを言うようなイメージがあるけれど。

 

何かの本に、日本人と一番似ているのはイタリア人だと書いてあったような気がする。

そんな姑息な部分が似ていても、お互いに嬉しくないだろうねえ。

 

2001年は、国際イタリア年だったのだが、あれは何だったのだろうか。

 

百貨店では、イタリアフェアが頻繁にあったような気がするが、ただそれだけだったのだろうか。

それともイタリアンレストランがかなり増えたとか、良い影響でもあったのか。

 

国際○○年というのは、イタリアだけかな。

そもそも誰が決めた国際年なのだろう。

今年は何の年なのか。

 

疑問が次々に出てきてしまう。

ドナルド・フェーゲンの曲で「I.G.Y.」というのがあった。

1967年の国際地球観測年のことなのだが、国際イタリア年という話もこれの一端なのかな。

 

ああ、そういえば国際児童年というのもあった。1979年。

 

何と今年05は、世界物理年だったそうだ。知らなかった。

去年04年は国際コメ年。

コメを食べる人々の割合は、世界に比べてどうなのだろう。中国とインドがあるから、多数派として考えればいいのか。

 

そもそも「○○の日」というものが誰の承認も要らないように、国際○○年とつけるのも勝手にやっていたりして。

考えてみれば、世界を代表するオーソリティというものはない。それらしきものと言えば国連だろうが、イラク戦争でも何もさせてもらえなかったのだから、年の名前を決めるのは無理かもしれない。

 

そんな国連の常任理事国に、本当になりたいの?

 

城下町けんぞう