ワシントン――米疾病対策センター(CDC)は27日、米成人の喫煙動向の報告書を発表、2003年の喫煙者は21.6%で、02年の22.5%、01年の22.8%から減少した、と述べた。成人の喫煙者の総数は、4500万人以上と推定されている。
ロイター通信によると、性別では、男性が24%、女性19%。アジア系は12%、アメリカ・インディアンなど先住民が39.7%と最も高率だった。
CDCは、喫煙者人口の比率を2010年まで12%へ下げることを目標にしているが、現在のペースでは達成は困難との見方が強まっている。
喫煙関連の疾病で死亡する米国人は毎年、約40万人とされる。
出典:cnn.co.jp
日本の喫煙者割合は、アメリカよりかなり高い。平成13年の国民生活基礎調査によると、35%の喫煙人口がいることになっている。
ここのところの禁煙・嫌煙傾向で、多分減少傾向にあると推測されるが、それでも30%を下回っているとは思えない。
カリフォルニア州のレストラン・バーなどすべての飲食店では、タバコを吸う事ができない。98年1月以降、個人経営のバーでのみ喫煙が許されていたが、今はもうどこでも店の外に出なければならない。
ユタ・バーモント・ニューヨーク州でも飲食店を全面禁煙とする条例が出ており、ヨーロッパでもイタリアでは全面禁煙となっている他、ニュージーランド・ノルウェー・アイルランドなどでも国内全面禁煙となっている。その他にも多くの国や地域で全面禁煙を取り入れている。
しかして日本はどうか。そんな法律や条例はどこにもない。千代田区の歩行喫煙禁止条例くらい。
カリフォルニア州の条例は典型的で、飲食店で働くウェイターやウェイトレスが副流煙による罹患を防ぐという目的で制定されている。
日本では彼らの健康に対する権利などどうでもよいということである。
ところで、私は高速道路のETCに反対で、最後までETCをつけようとは思っていない。
あの制度が、料金所で働く人たちの健康を守るためというのなら賛成するだろうが、そんなうたい文句などどこにもない。
あれほど不祥事を起こし、採算度外視の方針を貫き通そうという道路公団の実態を見て、さらに金を払うなど決して賛成などしない。
夜間割引など、あんなものただのごまかしだと思う。
それなら高速道路を無料にすればよいのである。
そうすれば、料金所での渋滞もなくなるし、料金所で働く人も不要になって、排気ガスで健康を損ねることもなくなる。
40兆円の負債を今後40年かけて返済するなど、誰が聞いてもあきれるようなことを本気で言うような人たちに、ライフラインでもある高速道路をまかせておくことなどできないと思う。
しかも今回の橋梁談合にも、間接的か黙認か、いずれにしても関与している。
悪の巣窟道路公団は廃止すべきである。民営化など生ぬるいことを言っていると、いつまでたっても何も変わらないのだ。
話が飛んでしまったが、日本の飲食店に話を戻そう。
私はタバコを吸うが、外食のときに吸おうとは思わない。
周りには子供連れだっているし、そもそもウェイターやウェイトレスの健康にも悪い。
ファミレスなどは普通禁煙席を設けてはいるが、その面積の狭さに驚くのである。
また、喫煙席の方が窓側でいい席のところがいっぱいある。
混んでいる時間帯に必ずファミレスで言われるのは、
「喫煙席でしたらすぐにご案内できるのですが」
そんな変な話があるか。
食事しながらタバコを吸いたければ、喫煙席が空くまで待てばよいのだ。禁煙席を希望する人が逆に待たなければならないというのはどう考えてもおかしい。
喫煙者だって、混んでいるなら禁煙席に座って、タバコを吸わなければいいだけの話だ。
また、たとえ喫煙席に座っていても、隣に子供連れがいれば遠慮するのがマナーというものだろう。気にせずにどんどん吸っている人が圧倒的である。
先日、マクドナルドで食事をしていると、禁煙席なのにタバコを吸おうとしている輩がいた。
注意すると無視してくる。
「あなたの健康をそこなうおそれがありますのですいすぎに注意しましょう」
とタバコのパッケージに書いてある。
「じゃあ、適量にしておけば健康をそこなわないんだ」
と思っているのが大多数だろう。
アメリカではタバコのテレビコマーシャルは10年以上前から禁止されている。
シンガポールでも、
「タバコは肺や心臓に疾患を起こす可能性がある…」
と、街中に貼ってある。
自分でタバコを吸うのはオウンリスクなのだから本人の自由だが、タバコの性質から言って他の人への影響が大きいものだけに、それはきちんと区別すべきである。
どちらにしても、飲食店と新幹線は全面禁煙にすべきた。
城下町けんぞう