このブログでは、社内コミュニケーションを劇的に改善するための提案をしていきます。

企業の問題も、いろんな側面がありますが、もとを正せばひとつの場合がよくあります。その中で最も多いのが、コミュニケーションに関する事です。
企業活動というものが、モノを売り買いすると言う行為に成り立っている以上、売り手と買い手のコミュニケーションなしには、なにもできないというのは自明の理です。
また、企業は一人で成り立っているものではありません。複数の人間のコミュニケーションなしには、活動そのものを行う事もできません。
「企業は人なり」という言葉がありますが、もう一歩踏み込んで、企業とはコミュニケーションそのものだと言えます。

そういう意味では、コミュニケーションの改善が、すなわち企業価値の向上につながる事は間違いありません。
企業価値の向上とは当然、売り上げ、利益、社員の定着率、企業イメージ、ブランド力、そして企業の社会的責任(CSR)など、全ての企業価値を向上させることを意味します。

そして現代において、IT(情報技術)は、コミュニケーションを強力にサポートする道具となりえました。ITは、コミュニケーションツールとして、十分に活用できる力を備えてきたのです。

パソコンの普及や携帯電話の爆発で、個人の業務効率や生産性はかなり高まってきました。文書作成、計算の自動化やファイリングまで、まさに痒いところに手が届くばかりのアプリケーションの充実で、従来の事務処理能力とでは比較にならないほどの向上を見せています。
しかし、それがコミュニケーションにおける活用と言う事になると、まだまだ普及していないのが現状です。
いくつかの先進的な会社ではITの効力を十分に理解し、自社独自の使い方をすることによって、成功と繁栄を生み出しています。

ITに対して先進的な思考を持つ企業がいくつかあるにしろ、中堅・中小企業の中では、まだまだITを駆使した戦略を構築するにはいたっていないのが現状でしょう。
それは、経営層とIT部門のコミュニケーション不足によるものもあります。
経営層は、ITのことはよくわからないと言い、システム部にまかせっきりにする。システム部の方は、BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)にまで及んだ改善提案までするはずがなく、予算内で失敗しないシステムを構築・保守していこうとする。この両者によっていいシステムができるはずがありません。

IT戦略を構築する上で、システム部以外の大部分である、他のユーザー社員の要望を吸い上げ、その中の代表者と経営者を巻き込んだ上で、システム部が技術的な観点も交えながら、IT戦略を立てていくべきなのです。
ITとは、導入するのが目的ではなく、使いこなしてから初めて価値が出るものです。
ITベンダーにしてみても、単に製品を売り込んでいるだけのベンダーが大半で、企業のコミュニケーションの問題まで踏み込んで提案をしようと言う優れたベンダーは、あまりにも少ないのが現状です。

このブログでは、コミュニケーションにおける、企業のさまざまな問題を挙げながら、その解決法を提供します。その中に、今や企業活動と切っても切れないITの要素を交え、コミュニケーションの劇的な改善を提案してまいります。

どうぞお楽しみに。

城下町けんぞう