お客様のニーズとはなんですか。

あなたの会社で、あなたの会社の商品を買っていただけるお客様のニーズとは何かを議論したことはありますか。

業種などによって、顧客層が様々ですので一律に定義することはできませんが、企業それぞれに顧客層があり、お客様のニーズがあるわけです。

社内コミュニケーションを円滑にするためには、社内での言葉の定義を共通化しておく必要があります。それが第一歩です。
したがって、ニーズという言葉一つにしてみても、ある程度共通認識を持っておいた方がいいでしょう。
お客様のニーズとはなにか。

当然、顕在ニーズと潜在ニーズがあり、潜在ニーズを掘り起こして顕在ニーズにまで持っていき、さらにウォンツにまで高められたときに初めて売れる、とマーケティングの本には書いてあります。

しかし、ニーズが何かと言うことをはっきり定義しておかずに、いくら販売戦略を立てても無駄かもしれません。

よくあるのが、推測に基づくニーズと曖昧なニーズ。

新製品や新サービスを展開しようとするときに、調査にあまり金をかけても意味がないと言われます。それは、母数の限界、環境の変化など、さまざまなパラメーターがありすぎるからです。
だからと言って、
「これは売れる」
という確信もなく、なんとなく市場に展開するのはもっとよくありません。

つまり、ある程度ニーズを推測するのは仕方のないことです。ただこの推測の仕方が問題です。
プロダクトアウトとしての見方、戦後50年、日本企業が生きてきたやり方ですが、この発想ではもう無理だということです。つまり、マーケットインの発想、顧客の立場になってのニーズ推測、これが必要だと言っているのです。

ニーズの中には、価格も当然含まれてきますから、どれくらいなら売れるかという推測も当然必要です。これが、ともすれば製造原価からの積み上げになっていませんか。
ジンジャーとかいう、私個人的には世紀の大発明だと思った2輪走行マシン、まったく売れていませんね。製品にあれだけ魅力がありながら、さっぱりです。
これもマーケティングが間違っていたのですね。

つまり顧客の立場からものを言って、初めてニーズと言えるということです。
では、そのニーズとはどこから発生するものでしょうか。
それは、また次回。

城下町けんぞう