自由進度学習の利点⑤
→個に合った学習方法が選択できる
これまでの一斉授業では、みんなが同じペース、同じ方法で学んでいた。
それはほとんどの場合、教師の指示によるものである。
自由進度学習では、それぞれのペースで学べることはすでに説明したが、大きなポイントとしてはそれぞれに合った学習方法が選択できることである。
教科書で調べる子どももいれば、動画を見る子どももいる。
1人で学ぶ子どももいれば、友達と学ぶ子どももいる。
それぞれが学びやすいように学ぶことが許されるのである。
これは特別支援教育の視点からも重要な点である。
教育現場にも合理的配慮をしなければならないという考えは定着してきているが、その障壁として
・教員が認めた子どもだけが許される
・合理的配慮が必要な子どもが、自分だけが目立つことを理由に拒否をする
ということがある。
自由進度学習では、みんながそれぞれの方法で学んでいるので、上記のような課題はクリアされる。
障害があるないに関わらず、視覚優位な子、聴覚優位な子などそれぞれに大なり小なり違いがある。
1人1人が自分に合った学び方をするのは、インクルーシブ教育の視点からも重要である。
子どもの数は減っているが、特別支援学級の子どもは増えている。
発達障害や学力低位が理由で不登校になる子どもも増えている。
自由進度学習は、それらの問題を解決する可能性を秘めているのである。