借りていた「神様の本」(メディアワークス文庫)を読了した。
 

 本作は、6人の作家による神と本をテーマにした書き下ろし6編を収録したアンソロジーである。
 

・三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 ~約翰福音之傳~」:オレにもおなじみのシリーズ外伝とも言うべき作品だった。今回は聖書にまつわる話だった。隠れキリシタンなどオレの知らない興味深い話が面白かった。
 

・似鳥航一「下町和菓子 栗丸堂 ~神様団子~」:オレにはなじみのないシリーズもので、この作家の作品を読むのも初めてだった。なかなかのミステリーで面白かった。
 

・紅玉いづき「カミサマは待ちぼうけ」:同作家による「サエズリ図書館のワルツさん1」を読んだことはあった。純文学風だった。オレの好みには合わず…。
 

・近江泉美「深夜0時の司書見習い ~注文の多い図書館~」:シリーズもので、オレには初めての作品・作家である。オレの苦手なファンタジーだが、宮沢賢治にまつわる本のネタも豊富で、なかなか面白かった。
 

・杉井光「ハレルヤ出版編集部」:聖書を編集する神々たちという斬新な設定である。そのいちいちがとても面白かった。本文庫で最も楽しめた。著者の「世界でいちばん透きとおった物語」1・2や楽聖少女などを読んだこともある。さすがだと思った。
 

・浅葉なつ「神様の御用人 ~雲隠~」:初めて読む作家である。日本の神々とその御用を聞いて回る人間を描いたシリーズものらしい。紫式部の「源氏物語」の「雲隠」に関する話で、これもまた非常に興味深くて面白かった。