借りていた「極上掌篇小説」(角川書店)を読了した。

 2003年から3年に渡り野生時代で連載されていた30人の掌篇小説に加筆訂正されたものである。
 

 ほとんどの作家が初めて読む話だった。やはれどれも上手い。短いながらも興味を惹かれた。流石だと思った。
・いしいしんじ「ミケーネ」:猫が葬式に来た話。
・石田衣良「おねがい」
・伊集院静「仔犬のお礼」
・歌野晶午「永遠の契り」:予想外のブラックユーモアだった。
・大岡玲「ピクニック」
・大崎善生「神様捜索隊」:なんかほっこりした。
・片岡義男「目覚まし時計の電池」
・勝目梓「立ち話」
・車屋長吉「夜尿」
・玄侑宗久「猫雨」
・小池昌代「名前漏らし」
・佐伯一麦「焼き鳥とクラリネット」:ふらっと入った店で不思議な体験をした一人飲みの話。
・佐野洋「あり得ること」
・重松清「それでいい」
・高橋克彦「たすけて」:面白いホラーだった。
・高橋源一郎「凍りつく」
・高橋三千綱「パリの君へ」:手紙の独白である。予想外で面白かった。
・嶽本野ばら「pearl parable」:真珠作り!
・筒井康隆「出世の首」:虚実が混ざる面白さだった。
・西村賢太「悪夢-或いは「閉鎖されたレストランの話」」:ネズミの話。なかなか面白かった。
・橋本治「関寺小町」:元を知らねば理解不能!
・蜂飼耳「繭の遊戯」:センター試験(?)で知った話である。なんか惹かれる。
・平野啓一郎「義足」
・古川日出男「あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ」
・星野智幸「雛」:お股に雛!
・堀江敏幸「樫の木の向こう側」
・又吉栄喜「コイン」
・三田誠広「彼女の重み」
・矢作俊彦「globefish」
・吉田篤弘「曇ったレンズの磨き方」


 様々な作家の小説を読めるのがオムニバスの良さである。楽しめた。