借りていた石川直樹「最後の冒険家」(集英社)を読了した。
 

 最後の冒険家とは、著者の師匠格に当たる神田道夫氏のことである。氏は熱気球による富士山超え等を成し遂げてきた。2004年に、氏は著者とともに最初の太平洋横断遠征に出るが、それは失敗に終わった。2008年、氏は単独で再挑戦したが、そのまま行方不明となってしまった。本書は著者が氏について書いたドキュメンタリーである。08年11月刊行。
 

 とにかく氏のどこまでも楽観的でぐいぐい進む性格が印象に残った。最後は残念な結果となってしまったが、それまでの数々の記録がまさにそれによるものと伝わってきた。
 

 最初の太平洋横断には著者も一緒に挑戦していたわけである。したがって空のトラブルから海面に落ちてのシーンには本当に恐怖を感じたし、オレなら2度と冒険に挑戦することはないだろうと思った。
 

 とても読み応えがあったし、物凄い冒険家がいたのだということがよく分かった。悲しくもあるが、とても面白かった。