鑑賞したのは、午前10時の映画祭の「マッドマックス2」(4K)である。
2大国の大戦により地上は破壊し尽くされてエネルギーがなくなり、ガソリンを奪い合う暗黒の時代となった。メル・ギブソン演じるマックスは、前作で妻子をやられて…という説明がさらりとなされた。よって前作を慌てて見に行くまでのことはなかったということを初めて知った。
前作のラストでマッドになった今回のマックスは、特に守るべき存在もなくなっており、ただただガソリンのために行動する男として描かれていた。途中ガソリンを抱えた人たちの願いを聞かず立ち去ったマックスは、車ごとぶっ飛ばされるが九死に一生を得る。すると一転してトレーラーを運転する役を買って出るのだが、それも特に恩返しでなく奴らへの復讐のためなのである。
ここまで一切ドキドキハラハラするシーンはなかったが、このラストの攻防は確かに迫力があり楽しめた。多数の車やバイクや人がぼっこぼっこになっていた!
ラストで、オイルレスのタンクローリーを引いていたことが分かり、オレも予想外で少しだけはっとさせられた。が、そのままあっさりと映画は終了した…。
その後の映画のためには存在意義があったと言えるかもしれないが、オレにはこの映画単体はつまらないものであり、前作を下回った。しかし、わけのわからない音楽は相変わらずで、なかなかくせになった。また飽きもせずに集中してあっという間に映画が終わったということのは、やはりそれなりの魅力にあふれていたのかもしれないと思った。悪役が皆気持ち悪いだけというのが良くなかったのかも…?