あの東大法学部を首席で卒業, 在学中には司法試験にも合格した著者の本である。しかし中身は王道の勉強法であった。著者は、自分が頭が良いのではなく、効率良い勉強法でとてつもない努力をしてきたのである。自分の知識ではなく頑張りを、ひけらかしたというより明かしてくれたという感じである。非常に誠実な人柄がにじみ出ていたと思う。
 

 「7回読み」とは、サラサラと読むことを重ねる。それで徐々に理解が進むという。認知から理解へとつなげるとのことである。毎回必死こいて読むのではないというところが、自分にもできるのではないかと思わされた。
 

 本書を読んで、「7回読み」の方法(だけ)というより、むしろ著者の様々な考え方が腑に落ちるような印象を受けた。本当に興味深かった。
 

 様々な成功体験が雪だるま式に増すという考え方は非常に面白かった。たとえ小さなものでもそういう経験を重ねて前進したいものだと思った。
 著者は、自分に適したインプット方法が読むことだと考えそれを突き詰めてきた。オレはなぜオーディブルなどで本の内容が理解できないのだと思っていたのだが、それは自分に適していないだけなのだろう。無理にそこを頑張らなくて良いのだと悟った。
 

 とても面白かった。著者にも以前以上に興味を持った次第である。