シーズン2を昔深夜のTV放送で見たことがある。内容はほとんど記憶にない。
先日まどマギの新作映画が来冬公開との情報を得た。脚本は虚淵玄である。そこで同じく虚淵玄脚本のサイコパスシーズン1のことを思い出し、所有していたDVDを見たいと思った。しかしである。Amazonでとても安いと思って購入したディスクが、なぜか家のTVで視聴できないのである。(三菱のREAL LCD-A40BHR8で、いわゆるテレビデオの進化版と思っている。) PCでも再生不可である。
今回ダメ元で試したPS5では問題なく再生できた。そのディスクは輸入盤で、リージョンコード違い(日本は2)のため再生不可と思っていたが、そうではないらしい。とにかく見られて良かった。標準はEnglish 5.1chで、日本語では2chだがこの際どうでもよかった。
2012年のアニメ作品であるが、10年以上前とは思えない内容で、強く胸に刺さる内容だった。その世界観はリアルな近未来を描いたものである。オレの好きなスピルバーグの「マイノリティ・リポート」がすぐに頭に浮かんだ。原作は1956年で、映画は2002年公開である。この作品を作るに当たり、各分野の専門家が集まり、数十年先の世界を真剣に話し合ってその世界観を作ったと聞いている。まさに「サイコパス」もこういうリアルなすぐ先の未来のように思えた。作られたシステムも非常に似通っており、構図も似ている。とは言えしょうもないパクリとかではないと断言できる。
本広克行が製作に関わっている。彼が監督をしてオレも好きな大ヒット映画「踊る大捜査線2」で、監視カメラがいっぱいで青島らが驚くシーンがあった。オレも劇場で見てぎょっとしたことを覚えている。現実世界でも賛否あったものの、今現在では当たり前となっており、犯罪解決に役立っている。今やスマホやドライブレコーダーも溢れており、現実が想像をはるかに超えた感じもした。
このアニメのシビュラシステムは、どうしても防げない犯罪に対する対抗策として極端な方針が採用されたものであろう。何でもかんでも数値化され、おすすめの人生を、いわば「生かされて」いる。YouTubeやSNS, 各種ニュースサイトのリコメンド機能の超進化版でもある。ある意味では今のオレらも、すでにこのアニメの思考停止した愚民に成り下がっているかのようである。したがって、システムから外れた犯罪者のその主張にはハッとさせられた。無論行動には賛同できないものであるが…。途中、親友がヒロインの目の前で殺される。このシステムではどうにもできないものであった。まどマギ3話と同等の超衝撃的シーンだった。
結局ヒロインは、それでもこのシステムとともに生きる選択をするのである。ラストシーンで最初のシーンが繰り返され、引き継がれていくことが示された。こういうシーンはとても好きであり、非常に感動して視聴を終えた。
2日間で全22話を一気見した。止まらなかった。とても面白かった。見終えてからも何度も色々と考えさせられる。とてつもない傑作だと思う。このアニメで活躍した人物たちは、皆自主的に選んだ人生を行きている。自分もそうありたい。