手塚プロダクション, 中野 晴行
BLACK JACKザ・コンプリート・ダイジェスト

 本書には、「ブラックジャック」全243話が、チャンピオン掲載順に紹介されている。各ページ1話についての著者の説明文とマンガの1部が載っている。これで、どの話が何巻に掲載されているのかがわかる。


 そして本書の発売直後に次の文庫本が発売された。

手塚 治虫
Black Jack―The best 11 stories by Osamu Tezuka (17)

 小学生のころ、地元の図書館で読んでから単行本を少しずつ集め始めた。結果、全24冊そろえた。これで満足していたのだが、どうやら豪華版、およびそれを文庫化した文庫版に、単行本未収録作があることがわかった。そして数年後、突然それら未収録作を掲載した単行本25巻が発売されたのである。


 今度こそ全部の話がそろったと思っていたら、インターネット等で、連載当時チャンピオンで発表していながら単行本に載ってない話があることを知った。

 そして「ザ・コンプリート・ダイジェスト」で初めて全貌を知った。これには、それぞの話が単行本と文庫版の何巻に収録されているという情報までが載っていて、それから未収録ということも記されてあり、著者なりのその理由も書かれていた。


 後に、ブラック・ジャック生誕30周年企画として、チャンピオンが2号連続で未収録作を綴じ込み付録で発売した。それは、ブラック・ジャック病に続く落下物という未収録作品だった。


 さらに、同様の30周年企画として「ブラック・ジャック Limited Edition Ⅱ」が発売された。この中に「壁」という話が原稿そのままの体裁で入っていた。



 これで私の読んでない話は以下の3話となった。

・「指」・・・これは、「刻印」という話のもとの作品で、「指」の原稿を切り貼りして「刻印」を発表したということで、現在そのすべてが残っていないらしい。

・「植物人間」・・・これは単行本4巻の初版のみに載っているらしい。たまにオークションで数千円で売られているが、まだ手を出していない。

・「快楽の座」・・・ネットなどでしか知らない話。



 将来これらを完全な形で読める日は来るのだろうか。

 著者本人が載せたくなかったものを発表するのもどうかと思うが、しかしファンとしてはそれでも読んでみたいのである。