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稲坂浩臣造形日記

稲坂浩臣の造形活動を広く知ってもらう
べくブログを始めようと思います。

第10の使徒が予約開始になったようです。

(知りませんでしたが、昨日気づきました”笑”)


もしご興味のある方は

あみあみさんなどを覗いてみてください。



稲坂浩臣造形日記

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というわけで、制作開始から

1年以上たってようやく予約開始となったわけですが

この商品に関しては、、、

色々と書かずにはいられませんね。


とにかく問題が山積だったんです。


主に2D商品としてて利用されてるリリス、

デビュー作となった第4の使徒(サキエル)に

続き、3体目の使徒だったのですが

サキエル以上に商品化が難しいキャラクターでした。

(だんだんハードルがあがっていく使徒)


何が難しいって、

まずデカすぎる。


薄すぎる。


デザインが複雑すぎる。


はっきりいって、そのままでは

量産を前提とした原型を作ることができない!

はっきりいって絶対できません!!


結果的にサキエル以上に

アレンジを加えながら、成形、量産に

耐えうる原型に何とか辿りつきました。


今回はコンセプトとしては

色々やりたいことがありました。


シリーズとしての生物感の表現だったり

腕に意思をもたせることだったり

立体への解釈としての挑戦だったり。


でも問題はそこじゃないんです。

こんなことは初めてでした。


「どんなものを作るか?」

ということよりも


「どうやって作るか?」


これが最大の難関として

大きく立ちはだかっていたのです。


自分が作ることが決まってから

制作着手までけっこう時間があったので

半年くらいは構想に使いました。


頭の中はずっと第10の使徒。



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ああでもない、こうでもない。


ここをこうすると、あっちが破綻し、

あっちの問題を解消すると、

今度はこっちに問題が生じる。


といったように、苦悶の作業を続け、

ついには100パーセントの解決方法

を見つけられないまま制作に突入しました。



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なにしろ形の把握も難しかったので

作りながら一つずつ問題を解決していくしかなかったんですね。


あとは成形になるのを待つのみですが

このサイズ、このボリュームでの

商品化を実現させてくれたCCPさんには

心から感謝しています。


ソフビで成形して、組みたて、彩色

できるギリギリの形になったと思います。


多分こんな規格外のものは今後

どこも作らないと思いますね(笑)


ソフビだからこそ、CCPだからこそ

実現できた30cmサイズでの

第10の使徒の立体化。


そう何度も生産できるものでは

ないと思うので

少しでも気になっている方は

是非よろしくお願いします。


もう僕も作れないです(笑)


というわけで第10の使徒。


今週は商品化へのチャレンジということで

書きましたが

来週はデザインについて書く予定です。


エヴァの好きな知り合いが

いましたら是非広めていただけると光栄です。


よろしくお願いします。










ただいま理由あって実家の中華料理屋で

鍋ふりの修業中。


http://ameblo.jp/jojo244/entry-11487595490.html

↑実家の中華屋について書いた記事。


3週間程度しか修業できないので

集中して朝から晩まで店にかじりついています。


造形の仕事をやるようになってから特に

何をやっても造形につなげて

物事を考えるようになっていますが

本当にすべて通じているなぁと思います。


コックの修業もそう。


映画もそう。


この間書いた美容師さんのこともそう。


特にコックの仕事というのは

作っているものが消費される料理なだけで

基本考え方はモノづくりなんですね。


「目標に対していかにして最善をいくか」


これはもはや僕の人生のテーマでも

あるわけですが

教えていただいているコックさんの

お話やノウハウを聴くたびに

「う~ん。なるほどぉ!!」

と胸が熱くなり

自分の血となり肉となっていくのを感じます。


料理というモノづくりは

これまでの人類の歴史で脈々と

蓄積されてきた英知なんですね。


CCP にいた頃、上司に言われた言葉で

今も深く深く心に残っている言葉があります。


「愚者は経験に学ぶ。

 賢者は歴史に学ぶ。」


蓄積されたノウハウはまさに歴史そのものなんですね。


その歴史を前に、

僕は今、立たせてもらっているわけです。


これはもう頭を垂れて

汗も垂らして、体いっぱいで

学ぶしかないですよね!


そんなテンションで日々頑張ってるという話です。


食材のカットに対するアプローチとか

限られた条件と時間の中で

いかに最高のパフォーマンスをして

クオリティーの高い作品(=料理)を出すか。


本当によく考えられているんです!


来週は造形についても書こうと思いますが

とにかく僕は無性に燃えています!


うぉぉぉぉぉぉ!


明日も頑張るぞぉぉ!!


(愛知県近郊の方がいたら

ぜひ食べに来てください”笑”)





ミート君のサンプルが我が家に来ました。



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このミート君。


CCP のキン肉マンフィギュアシリーズ、

CMCには分類されていないんですが

サイズ規格が違うというご指摘があったようなので

今日はCMCのサイズについて書きます。


CMCのサイズについては

確かに問題もあり論争の一つともなっていますが

自分が企画に関わるようになった頃、

表を作って今までのサイズを洗い直しました。


その結果、設定身長に対しての

商品サイズへの縮小比率は

9~11%とけっこう幅があることが判明しました。


たかだか2~3%の誤差ですが

これは20cmクラスのフィギュアになると

けっこう大きな誤差になります。


そこでこの情報を基本にしつつ

商品の大きさを決めていくのですが

安易に数字だけで決めるのではなく

既存のフィギュアとのバランスも考えながら

辻褄を合わせていくわけです。


この作業で一つ定義付けしなくてはいけないのが

「角やトサカをどうするか?」

ということ。


ロビンマスクやキン肉マンのトサカは

身長に入れるのか入れないのかという

議論です。


昔流行ったおぼっちゃまくんの場合は

角が骨になっているので身長に加えるという

話がありましたが、原型師さんとも話し合った結果

CMCにおいてはトサカや角は基本的に

設定身長に加味しません。


つまり、頭頂部までが公式の身長ということです。



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そこでミート君に戻りますが、

ミート君の頭頂部までの全高は

約10.4cm。

設定身長が100cmなので

縮小比率は10.4%ということになります。


つまり・・・


大丈夫なんです!

安心して棚に飾ってください(笑)


もともと依頼時のお話がCMCとは別枠で

10cm前後というお話でしたが

僕もCMCの隣に飾ってほしかったので

サイズはCMCと同じように考えました。


ただミート君の場合は劇中で描かれる

イメージもあるのでイメージ中心で

サイズを設定した方がよかったのか

いまだに答えは出ていません。



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↑劇中のミート君。こんなに小さく描かれています(笑)

 

ちなみにCMCで唯一といってもいいほど

イメージ優先でサイズ設定したものがあるそうです。


それがこれ。


悪魔将軍。


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設定身長通りに作ると220cmなので

悪魔超人のドンとしてはちと迫力に欠ける

大きさになってしまう。


ということで本来22~3cmになるところ

バッファローマンより大きい25cmというサイズになったそうです。


これはなるほどと思いました。


サイズ問題・・・

奥が深いですね(笑)