Self-taught  Art(独習美術)とは

アカデミック(一般的に学校教育による)な美術教育を受けていないアーティストによる美術と定義づけます。

 現在、Self-taughtアーティストとしてのアーティストが現れてもそれは従来の独習アートのスタイルを取り、もっと巧妙に独習ぽさを醸し出すアーティトでしょう。

 

 

Sybil Gibson (1908-1995)

 

 いろんな理由があって学校に行ってなくて幼少期から好きで絵を描いてきた人達は既にいません。1900年前半これらのアーティストを世の中が就学しないことを容認する時代でした。

 

Jimmy Lee Sudduth (1919-2007)

  

 彼らに共通しているのは60歳を過ぎてから創作活動を始めているということです。若い頃は生活のために労働者として働き、体を壊したり怪我をしたという理由で時間が出来、創作活動を開始しています。人生の後半に才能が開花します。

 

Mose tolliver (1920-2006)

 

 発想自体常識を外していますが、それを独創というのでしよう。子供が描く絵のように、上手い下手は超越しています。細かい部分には拘りません。ただ彼らの作品にも出来不出来はあります。明らかに手抜きに見える作品もあります。だだこれが作家の意図として描かれているとなると何とも言えない。

 

R A Miller (1912-2006)

 

 辞書を引くとSelf-taught Artは未熟な芸術家という表現をしていますが、何が未熟なのでしょうか。彼らにはそんな言葉を気に止めることなく創作しています。4枚の絵は奇しくも1900年頃から2000年頃に生きたSelf-taught Artist達でした。