Mose Tolliver / Self-portrait

  乱暴に言ってしまうと、アートに理屈はいらないと思います。好きか嫌いか、見たいか見たくないか、欲しいか欲しくないかそれだけです。理屈は評論家に任せておけばいいのです。ただ理屈を知ることによってより好きな作品をより深く作家のバックグラウンド、思想とかを知ることができます。アートの入り口は子供が作品を見る眼差しだと思います。

 

Sam Mcmillan / Self-portrait

 

   これらのことはHoward Finsterらアメリカ南部のフォークアーティストによって教えられました。彼らの何の衒いも無く自分の好きなものを好きに道理すら無視した物(あえてアートとか作品とは言わず、出来上がったもの)を作り上げています。

 

Bertha Halozan / Statue of Liberty

   

 フォークアート作品をコレクトするのに投機目的に購入するのではなく、若いOLが自分の部屋にあった好みの作品を仕事終わりにでもギャラリーに寄って購入するといったイメージです。実際アメリカ現地でその様な光景を見ています。アートが身近にあるのです。

 

Olivia Thomason / cotton Mill

  

 これらのアートが身近にあるというのは週末開かれるフリーマーケット、ヤードセールが発達しているという側面があります。多くのフォークアーティストはこういった所で自分の作品を売ることから商業としての創作活動を始めています。

 私は90年代のアメリカ南部のフォークアート好きで、コレクトしてものが手元にあってその作品、作家を深く知り、紹介出来るということです。