ジミー・リー・サダス(1919-2007)は絵画を描き始めてから1990年ぐらいまでは黒の部分は黒土に水で湿らせた砂糖を混ぜ、赤色は薔薇の花びらを使い、白色は石灰の泥などを使い自然にあるものを絵の具として使っていました。
Jimmy Lee Sudduth / Self-portrait (before 1990)
Selfportraitを近くで見ると茶色の部分には南部の赤土が塗料として使用されているのが分かります。
1990年に入ると美術関係者からアドバイスがあったのは作品が崩壊する(土で描いた部分が剥がれる)のでアクリルペイントにしてみたらというものでした。そしてサダスも歳をとったということもあり自然の絵の具を作ることを諦めることになります。
Jimmy Lee Sudduth / Turkey( after 1990)
1990年以降に制作された「Turkey」では近くで見ても凹凸がなくアクリルペインであることがわかります。サインはチョークのようなものでされています。