ストラテジークラスの最後にゲーム理論のプレゼンをしました。ちなみに、ストラテジーのクラスでは、毎回2チームが経営戦略に関する様々なトピックについてプレゼンをします。

2009年、シンガポールにて、イギリスのプレミアリーグ放映権に対する独占放映権の入札があり、2大テレコムであるSingTelとStarhubが入札しました。本件に関わる両社の戦略について、ゲーム理論を用いて分析して、プレゼンするって感じですね。

簡単にゲームの状況をまとめると。http://www.frost.com/prod/servlet/cio/182185671

Rules: Closed auction
Players: SingTel & Starhub
Strategy: Bid with low price or high
Payoff: Capture of potential new subscriber

という感じになり、Starhubがその時点で独占放映権を持っておりPay TVの85%シェアを保持していました。ですので、SingTelとしては、なんとしても入札に勝ってシェアを増やしたく、高値で勝つインセンティブが大きかったわけです。

実際には、我々が分析したとおり、ナッシュ均衡に落ち着くのですが、実例をもとに分析すると非常に興味深かったですね。

また、もう1つのグループはアップルのiOSとGoogleのAndroidのゲーム理論をプレゼンしていました。そのチームの中には、ひとりGoogleの奴がいて、そいつのプレゼンがすげーんす。。。業界が違うからなのか、彼がすごいのかわからないのですが、とにかく自分の会社であったり、業界で見るプレゼントはまったく別物のエンターテイメントでしたね。

ちなみに彼はクラスの途中で抜けて、フィリピンでYouTubeのローンチを成し遂げました。また、今度はシンガポールでも同様のローンチをするようで、やっぱりなかなか凄い奴らが集まっていますね。このプログラム。

現実のビジネス、私生活でも知らず知らずに、相手の出方を予想しながら色々な意思決定をし、自己の利益だけを考えた場合には決して最適ではない意思決定にたどり着くということってありますよね。

いずれにせよ、一週間が終わりました。理解をより深めるため、改めて日本に戻って整理します。