本日からいよいよ本格的な授業が開始です。




午前中はミクロ経済、午後はリーダーシップ、午後6-8時までミクロ経済のレビューセッションがありました。その後、9時からリーダーシップの宿題をやっつけるためにスタディグループで集まって、今やっと終わったところです。




もう11:45ですが、明日の課題とかもあるので、もう少し読み物してから寝ようかな。




さて、昼飯の時に、ノーベル経済学賞受賞者であるゲーリー・ベッカー教授がスピーカーとして登場。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC




彼のトピックは移民について。世界各国から学生が集まっているのできわどい話かとは思いましたが、そこは百戦錬磨の教授、面白さに溢れながらも、真面目に話をしてくれて、個人的には非常に楽しめました。




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特に以下2つが面白かったですね。




1、日本は社会構造上、人口減という深刻な問題を抱えているにも関わらず、有効な移民政策を持っていない。結果として、違法移民が多くなり、戦略的・建設的な体制が作れていない。




2、日本に限らず、先進国は移民政策を確立すべきであり、その一つとして提案するのは、経済学的なアプローチを用いること。つまり「価格」という概念を用いて、一定額以上を払えば移民として受け入れるべき。




1点目は同意。僕は、日本も移民を正式に受け入れることがカギだと思っていました。もちろん、文化的にも治安の面でも色々とハードルはあるでしょうけど、大きな流れは変えることができず、このまま人口減が進んでは国家として競争力がなくなり、話になりません。




また、単一民族で形成されていることが、世界での競争力を失っている原因でもあると考えますので、彼の指摘は非常に受け入れやすかったです。




2点目は、やはりシカゴ大学の経済学教授だな、との視点ですね。フリーマーケットの力を信じており、また常に価格という共通の価値基準で物事を語るのは分かりやすかったです。




もちろん、彼はそれ自体が簡単なことだとは思っていません。しかし、トピックが複雑でセンシティブであればあるほど、極端に聞こえるような提言が、実は有効な場合が多く、多少の批判は覚悟の上でしょう。




逆に言えば、Extremeと感じるほど革新的な主張をしなければ世界トップレベルの学者としては存在意義がないのでしょうね。さすがノーベル賞、そこら辺の経済学者とは重みが違うかな。




てか、ノーベル賞受賞者って普通にすごいよね。。。この学校は。






インターナショナルグループについてもちょっと。僕はシンガポールキャンパス中心のアジアプログラムですが、卒業するまでにロンドンとシカゴで授業を受ける機会があります。また、シカゴ、ロンドンのみんなも一度シンガポールに来て学ぶ機会もあります。




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その際に一緒に学ぶのがインターナショナルグループで、各キャンパス1/3ということで計90名近くいます。スタディグループも各キャンパスから2名ずつ、計6名がアサインされました。




僕のチームは、ドイツ人の女性(投資アドバイザリーのCOO)、韓国人の男性(GSのExecutive Director)、インド系アメリカ人の男性(アセットマネジメント会社のIT Director)、フランス人の男性(車両インテリア・デザイン企業のOperation leader)、アメリカ人の男性(昨年IPOをしたHealthcare企業のDirector)、そして僕というメンバーです。




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*アレックスとジャネットが、ケースとは全く関係なく、食事について語っている瞬間(笑)




色々な視点で意見が出てきますが、とはいっても意見のぶつけ合いにはならず、建設的な議論になります。かなりラッキーなチームだと感じていますし、非常に学ぶことが多いですね。




会社でも色々な国の人と話をする機会はありますが、やはり国籍は違っても、同じ会社にいるので、結果としては話の内容も考え方も似てしまうところは否めません。




しかし、シカゴの同級生は多様性そのものです。期待値を超える出会いばかりで、非常に満足しています。もっとエキサイティングな関係が築けるように、自分も付加価値を出していかなければですね!