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 東京都などの出資で設立され、経営再建中の新銀行東京が21日発表した2008年9月中間決算は、不良債権処理額が前年同期比45.5%増の103億円にのぼり、最終損益は70億円の赤字を計上した。経営基盤強化に向けていったん融資を絞った結果、上期の新規融資は100億円になり、このうち中小企業向けは40億円弱にとどまった。

 決算上は再建計画に沿った業績を確保したものの、設立目的の中小企業支援を果たせず、同行の存在意義はかすみつつあるといえる。

 9月末の貸出金残高は、3月末に比べて262億円少ない1632億円で、このうち中小企業向けは5割程度という。記者会見で、津島隆一代表執行役は「経営体力とのバランスを考えながらやった結果がこうだった。まだまだ満足できる状態ではない」と述べた。

 現在では、設立時の目玉だった無担保・無保証融資の比率を大幅に下げ、担保を設定する一般融資の新商品を相次いで投入した。下期には10月だけで40億円近い融資を実行し、うち半分以上が中小企業向けだったとしている。

 一方、融資審査の厳格化や、景気低迷に伴う融資先の経営悪化を受けて、不良債権額は3月末から14.1%増の348億円に拡大した。貸出金などの総与信額に対する不良債権比率は、3月末の12.70%から17.08%へと急速に悪化した。同行は今春から初めての金融庁検査を受け、融資のずさんさを指摘されたことなどから、審査体制を強化していた。

 新銀行東京は05年4月の開業以来、決算での最終赤字が続いており、今年4月には都から400億円の追加出資を受けた。6月末に発表された08年3月期決算では累積損失が1016億円まで拡大、都は8月末に1016億円減資を行って累損を解消した。

 現在は、2月に発表した再建計画に基づいき、リストラや財務基盤強化を進めており、11年度の黒字化を目指している。09年3月期の通期業績見通しは、126億円の最終赤字とする従来予想を据え置いた。

 また、10月に警視庁に摘発された元行員らによる不正融資事件について、津島代表執行役は会見で「株主をはじめ取引先の皆様にご迷惑をおかけした」と謝罪した。ほかに35件の詐欺的な融資案件について警視庁に連絡し、外部調査委員会にも今後の対応を諮っているという。
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