丘 奈凰妃（おか なおひ）が、
「見えないものを見る人」
「ほんとうのこころの声を通訳する人」
「あなたのこころをぽんと押す、ヒーラー兼石屋」
にころがるまでのストーリー。
第4章は、社会人になった丘の物語。
◆前回の記事
◆もっと前から読みたい方は……
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「宇宙人」と呼ばれる日々に、コミュニケーションが課題ということを、とにかく自覚したわたし。
「コミュニケーションを、学ばねば！」と焦ります。
「話し方 教室」「上手な話し方」などをWEBで検索しては、悶々と悩む日々。
話し方教室のページをクリックし、
「人前であがってしまって、話せない方へ」
という告知文を読んでは、
「いや、そこじゃないよな……？？」
と考えたりして。
何が問題かはわからないけれど、とにかく何かを学ばなくては、と思っておりました。
社会人3年目くらいのことだったと思います。
折しもそのとき、Z社で新たに「社内遊学制度」なるシステムが発足。
スキルアップ・教養のために、自ら行き先を設定して応募し、社内選考を通ると、研修費用が出してもらえるというもの。
ちょうど、常駐していたR社の関連会社が、若手ビジネスマン向けスクール「i-Company」なるものを手がけていた時期で、研修プログラムの一つに「コミュニケーションの円滑化」というものを見つけます。
そこに参加したい、とプレゼンした丘、見事選考を通過し、遊学費用をゲット。
研修プログラムは数日間のものだったのですが、楽しかった思い出があります。
その後、スクールの受講修了者に向けて、「受講後の自分の変化や成果」を発表する、コンクールがあったのですね。
それに応募してみたところ……
ファイナリストの数人に選ばれ、集まった若手ビジネスマン、100人以上の前でプレゼンすることに。
そして……
なんと、そこで、
優勝してしまった
のでした。
受賞インタビュー、当時は紙媒体だった「R25」にも掲載されましたね（ちょうど、リアルに25歳くらいだったかなあ）
Z社の社長に
「プレゼン大会、出ます」
と報告したところ、
「ここでこう、インパクトを与えて、どーんと掴んでいけ」
的な、ありがたきアドバイスをいただいたことも功を奏したのだと思うのですが……（社長、社内活性化における盛り上げがとても上手で、R社時代からキャラ立ちしていて有名な方でした）
それにしても、
どうゆうこと？！！
「話し方がへたくそ」
という理由で、コミュニケーションプログラムに通って、
プレゼン大会で、
100人以上の中で、優勝をかっさらうって、
どういうこと？！！
プレゼン大会ののちの交流会で、普段のちっぽけな会社業務の中ではありえない数の名刺交換に巻き込まれながら、
結局
「コミュニケーションとは、何か」
という謎が、ますます深まる丘でありました。
ちなみに、今考えるに、コミュニケーションにおける
「どう理論的に、要点をまとめてつたえるか」
という部分は昔から得意で、特に問題がなかったんだと思うのです。
ただ、会話の途中で、確実に、意識が「今、ここ」になくて、あちこちにすっ飛んでいた のだと思います。
それに気づいてゆくのは、この時からずっとずっと後、意識とエネルギーの世界を学ぶようになってからのことでした。
誰も、そんなこと、わからないよね。
「意識状態」っていう観点で、目の前のひとを見ないよね。
どれだけグラウンディング、センタリングできているかとかさ、通常のオフィスワークで、そんな視点、ないよね。
その概念を教えていただくのは、数年後、ヒーリングの会社に転職した後でした。
ひとのエネルギーを拝見するお仕事をするようになった今では、よくわかります（結構、無自覚に意識がすっ飛んでいて、それ関連で悩んでいる方、多いのではないかと……）。
その後、同じスクールの「ビジネス理論の構築」的なプログラムでもトップの成績を納め、
「まわりから言われる通り、きっと、頭はいいんだよな、けど、何かが、根本的に欠落しているんだよな。何かはわからないけど」
という自己評価を抱えながら、社会人としてその後も進んでゆくのでした。
ところで、このプレゼン大会で、優勝以外にも、とても大きな収穫がありました。
プレゼン大会で知り合った仲間達の間で、自主的に勉強会を開こう！という動きが持ち上がり、それに参加させてもらうようになったのです。
今でいう「意識高い系」の集まりですが、皆、本当に、意識が高くて、仕事もできて、優しくて、主体的に行動する、素敵な仲間達だったの。
社内では知り合えない様々な会社の仲間たちと、情報を交換しあったり、様々な視点を教えてもらえたりしたことは、わたしにとって、とてもありがたいことでした。
特に、そこに参加していた友人のひとりが、
「仕事とは、何か」
という根本を、丁寧に教えてくれたことに、わたしはとても救われました。
45話で書いたとおり、年次が上がるごとに、だんだんと任される範囲も広がり、定型のやり方をなぞるだけでは通用しなくなってきて、頭を悩ませていた時期でした。
全ての物事の根底にある
「なぜ、今の状況が起こってきているのか」
「どのように解決したらいいのか」
「そのために、何をするのか」
決してうわべの5W1Hではなく、根本的なところを、徹底的に考え抜くことが必要なのだと、彼は教えてくれました。
それを自分の中で繰り返し突き詰めてゆく中で、やっと、非定型な「仕事」というもののやり方を、自分なりに、見いだしてゆくのでした。
【余談】
Z社在籍中、この2年後くらいに、社内遊学制度にもう一度受かりました。
その時の行き先が
「滝に打たれて修行する」
でした。
応募する方もする方だけど、通す方も通す方だと思う（自由な会社だよね……）
結局、うまい修業先とタイミングが見つけられないまま、受講資格は消滅したのですが、この頃、ほんと、自分のことを「あかんやつ」って思っていたんだなって思います。
苦行好きだったんだなあー！！
次回も、丘さん、意外なところで活躍の巻です。
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の予定です（20時頃に更新しています。更新したらリンクを貼りますね）。
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