メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために | 情報科の書庫

メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために

堀田 龍也
メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために
 タイトルにも「子供たちのために」とあるように,小・中学校向けの内容になっていますが,今の高校生自体が充分な情報教育を受けていないことを考えると,充分に参考になる事例や考え方が紹介されています。
「メディアとのつきあい方学習」を
  1. メディアの特性と適切なメディアの選択の仕方について学ぶこと
  2. メディアが生活に与える影響について学ぶこと
  3. メディアが取り巻く社会での安全な行動の仕方について学ぶこと
としています。情報教育の3つの目標でいうと、「情報社会に参画する態度」の部分にウエイトが置かれています。

 いくつか文中で気になった言葉をあげてみます。
  • 調べ学習でなく見つけ学習だ。
  • 先生が体験的に学ぶ必要がある
  • 受信から発信までのサイクルの繰り返しを意識する
  • あふれる情報の中で生き抜くための情報を扱う知恵を、私たち全員が持たなければならなくなったのだ。
  •  共感できるところが多数あります。自分のやっていることも間違ってないなと思えるところもあります。


     何年かたって、小学校できちんとこういったことを学んできた生徒たちに、高校で「情報」として何をすべきなのか、今から考えていく必要があると思います。




     この本を書かれている堀田先生は私と同じ時期に同じ大学に通っているんですよね。20年ほど前にすれ違ったりしているかもしれません。