日本沈没 | 情報科の書庫

日本沈没

小松 左京
日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1

 もう何十年も前に読んだので、上下まとめてさっと読みました。

 なぜ、わだつみ号からケルマディック号に変わったのかがどうしても思い出せなかったのですが、その辺がすっきり理解できました。


 ずいぶん昔(1973年)の本ですから、そのまま映画化できないだろうと思われる部分もあります。どのようになるのか、ちょっと気になります。


 世界と日本の関わり合い方、国民の安全を確保するという国の仕事、大きな災害に対する準備、メディアのあり方など、今の世の中でも考えるべき事柄がたくさんちりばめられています。


 「観測網といったって、鯨にのみがたかったようなものですからね。」という一文が気になりました。阪神淡路大震災をきっかけに各地に震度計が設置されたと聞きますが、震度計だけで地球の様子はわかるのでしょうか?


 これだけネットワークが普及して、情報化社会になりました。センサー技術も進んでいます。もっと細かなたくさんのデータを集めて解析するなどのことをしてもいいんじゃないでしょうか。

 日本は地震の多い国です。日本が技術開発しないことにはできないことだと思うのです。

小松 左京
日本沈没 下 小学館文庫 こ 11-2