Gene Clarke, Chris Hillman, David Crosby, Roger McGuinn, Michael Clarke / Byrds (1973)

1973年に初期のオリジナル・メンバーでリユニオンされたザ・バーズ。プロデュースはデヴィッド・クロスビー!ジーン・クラークが中心にいる感じの再結成アルバムで、ロジャー・マッギンの印象が薄い。ザ・バーズの初期のイメージといえばフォーク・ロックなんでしょうが、ここで展開されるのは、CSN&Yに代表されるアコースティック・ロック寄り。ニール・ヤングの曲も2曲取り上げられているし。そういえばクロスビーは脱退のころ、ディランのカヴァーやサイケの残り香があるロックに飽き、アコースティック・ロックをやりたかったそうで、本作で念願叶ったということかな?クロスビーのメイン・ヴォーカル曲はジョニ・ミッチェルの「For Free」と、CSN&Yっぽい力強い「Long Live The King」、1970年ソロ・アルバムにも収録した「Laughing」。アルバム全体としては同窓会的でまとまりはないものの、クロスビーの3曲だけ注目してみると、なんだ、素晴らしい出来栄え。

 

David Crosby Composed:

Long Live The King

Laughing