「おまえの首にはロープが巻きつかれていたんだよ」

 

           そう親父が話してくれたのは30年くらい前

           ジョニーも結婚しててカミさんも一緒に親父の話を聞いていた・・・

 

           その話は50年くらい前のことになる

 

           当時

           東京足立区という下町に住んでいた

           親父、お袋、俺、弟という庶民的一般家庭だった

           あの頃はみんなが貧乏で

           それが当たり前の時代だった

           一つの部屋に4人が寝てる

           ジョニーと弟は1つの布団で寝ていた・・・

 

 

           

 

 

           あの日

           そう

           あのとき

           真夜中になぜか目が覚めた

           天井を見ると

           当時テレビで流行っていた

           「てなもんや三度笠」の藤田まことみたいな人が立っていた

 

           うん

           あのときは

           小学生のジョニーはそう思った

 

           隣で寝てる弟もなぜか起きていた

           布団を顔いっぱいかぶりながら弟に話しかけた

 

           「上に人がいるよね?」

           「うん」

           「てなもんや三度笠みたいだね」

           「うん」

 

           そういうやりとりをしたと思う

           そして

           これは夢かと思って

           そのときは二人とも寝てしまった・・・

 

 

           

 

 

           だよね

           これだけでは

           ただの夢の話になっちまうね

 

           50年位前のこと

           たしかにジョニーは

           親父から30歳になって話を聞くまでは

           ほんと

           単なる俺の夢の世界のものだと思ってた・・・

 

           「ジョニー

            おまえの首にはロープが巻きつかれていたんだよ」

 

           ヤフーブログの書庫「ありし現実」で書こうと思ってた記事

           いま

           ここに

           披露いたします

 

           これは

           強盗に入られたときの話です

 

           でも

           ジョニーが今生きてるってことは

           きっと犯行は未遂に終わったのでしょう(あくまでも想像)

 

           でっ

           犯人が

           なぜ

           てなもんや三度笠に見えたか?

 

           詳しいことは

           気が向いたら

           また書くつもりだべや・・・

 

                                              ジョニビバ♪