• 地球全体の環境を考えているように見せかけながら、ドイツは実は自分たちのことを第一に考えているのでは。
    • 世界の気候変動の大きな原因とされる二酸化炭素(CO₂)の無くすためにドイツは一際熱心とされています。
    • ドイツに住む人たちの環境に対する意識も高いというのは一般に知られています。
    • また、ドイツは石炭火力発電を削減どころではない、早急に無くさなければならないと主張し、他の国にも強制しようとしています。(→ドイツ 石炭火力発電廃止 以上で検索してください)
    • それは確かに正しいだろうし、その方向に向けて行動しなければならないのはわかります。 
    • しかしながら、CO₂を手っ取り早く削減できる方法を取ることをドイツはしていません。恐らく自分たちの利益を考えて。

 

  • 手っ取り早く削減できる方法とは、速度無制限で知られるアウトバーン(ドイツの高速道路)で速度制限を実施することです。
    • この議論はドイツでもないわけではありません。ドイツ連邦環境庁の試算によると時速120㎞に制限すれば、年間260万トンの削減、同100㎞にすれば540万トンの試算があります。試算はないものの、最も燃費の良いスピードといわれる時速80㎞にしたら、恐らく700万トン近くの削減が可能になるでしょう。しかもほとんど費用はかからないはず。https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=28960
    • 540万トンだとしても、ドイツの現在のCO₂の排出量全体(2018年のデータでは7億トン超)を考えても微々たるものであることはわかります。1%にも満たない。しかし本気度は違って見えます。
 
  • ドイツ連邦政府がこの政策を取り上げない理由は、たぶん自国の自動車産業の競争力維持を考えてのことでしょう。アウトバーンはベンツやBMW、アウディ、VWといったクルマの設計思想に大きくかかわっているに違いありません。
    • 連続した高速走行にびくともしないボディ、エンジン、足回りとブレーキ。そしてスタビリティ。アウトバーンを持たない他の自動車生産国に対する競争力の根源であることは想像に難くありません。
    • しかし、現状を考えれば、緊急性を考えているならば、そんなことを考慮してはいけないのではないでしょうか。できることはなんでもするーそういう姿勢が大切です。移動する時間が倍になったからといって大きな問題にはならないはずです。リモート手段だって充実していますから。でもやらない。だからドイツはずるいのです。

 

  • l環境問題にイニシアチブを持っているドイツやヨーロッパに対し、日本もガツンと反抗提案したら面白いのでは?全世界的に速度制限をしようと。いっそのこと80㎞でどうでしょうか。
    • 世界で一斉にやれば、相当なCO₂削減がローコストで可能になるはずです。ドイツに限らずヨーロッパの国々が一番大きな影響を受けるでしょうけれどもーーーーー西ヨーロッパの国々では大体時速120㎞から130㎞くらいが通常の速度だと聞いています。
    • 世界中で起こっている気候変動が温暖化ガスによるもので、非常時だと考えるなら、自動車の速度制限をすることくらい容易いものです。
    • もし反対する国があったら、是非とも追求すべきです。CO2削減に本気なのか、と。