- モータースポーツの最高峰、F1にみる企業姿勢。
- 2021年F1は、ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル、マックス・フェルスタッペン選手のチャンピオン獲得で幕を閉じました。
- ホンダのパワーユニット(昔はエンジンだった)搭載車両によるチャンピオン獲得は、アイルトン・セナ以来30年ぶり。
- 2021年F1は、ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブル、マックス・フェルスタッペン選手のチャンピオン獲得で幕を閉じました。
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- ホンダは、これを限りにF1から撤退。理由は電気自動車(BEV、FCV)に経営資源を集中するため。
- 2040年には、販売するすべての車両を電気自動車(BEV、FCV)にすると表明しています。つまり内燃機関(いわゆるエンジン)は止めるということ。
- 筆者個人的に撤退は非常に残念。
- ホンダは、これを限りにF1から撤退。理由は電気自動車(BEV、FCV)に経営資源を集中するため。
- しかしながら、撤退の理由は合理的。限られた経営資源を企業の将来のために集中するのは至極当然。
- 2026年からはF1のパワーユニットはレギュレーション変更となりますが、内燃機関が用いられることは確実のようです。
- 電気自動車の時代到来を見据えれば、それではF1参戦継続の意味がないと考えるのは妥当です。パワーユニットとして電気自動車のそれとのリンクは、ほぼ0(ゼロ)
- とはいえ、好成績と注目度の高さに後ろ髪を引かれたのか、完全な撤退とはなっていないようですが。
- 他の自動車メーカー三社を見ると、参戦は継続というのが既定路線のようです。
- フェラーリは、やめるわけにはいかないでしょう。
- 勝とうが負けようが、どんな車両であろうが、フェラーリのブランド力はモータースポーツの頂点に関わることによって生まれてくるからです。
- 市販車の電気自動車へ移行のコミットはしていません。
- アルピーヌは、どうでしょうか?
- 敢えて言えばルノーグループの中、スポーツカーメーカーのブランド再構築中で、まだその途上ということでしょう。
- フェラーリは、やめるわけにはいかないでしょう。
- ベンツは、何を考えているのでしょう?正直わかりません。
- ベンツはホンダと同じように、いやホンダより早い2030年に市販車すべてを電気自動車にすると表明しています。つまりEV専業メーカーになる、と。
- 片方が内燃機関、もう一方が電気モーターでは、F1と市販車とパワーユニットの技術的関連は全く無いと言えます。車体においても、フォーミュラカーと市販乗用車では無いと言っても差支えないでしょう。
- F1を続ける意味などない。メリットはない。株主から利益が上がらない事からは撤退せよという声が上がること間違いないと思うのですが。
- F1に留まる合理的な理由が見当たりません。
- では、ベンツはなぜF1を続けるのか?理由を考えると・・・・・。
- 1.実は、内燃機関を捨てる気はない。風向きが変わるかもしれない、と裏では考えている?
- まさに二枚舌。秘かに、F1でも考えられているカーボンニュートラルな燃料が市販車にも展開されるだろう未来に張っているのか?
- 2.F1界の中にいて、F1のレギュレーション自体を変えるつもりか?内燃機関中心から電気モーターへ。
- 2026年からのパワーユニットレギュレーション作成の話し合いでは、内燃機関維持という方向です。変えるつもりはないようです。
- 変えたとしても、それではフォーミュラEと変わらなくなってしまいます。
- 3.F1はあくまでエンタテイメント、欧州を中心とするクルマ文化として、参加していく。
- それにしても金がかかりすぎでは。F1のためだけに内燃機関を開発し続けるなんて、あまりにも馬鹿げています。
- 4.ポルシェやアウディなどフォルクスワーゲングループの自動車ブランドをF1に取り込んで、自らは撤退の時期を探っている?
- ホンダには先にやられたと、内心悔しがっているのかも知れません。10チーム中4チームにパワーユニットを供給していて、ここで撤退しては、F1が成り立たなくなります。ホンダは2チームに供給。
- 1.実は、内燃機関を捨てる気はない。風向きが変わるかもしれない、と裏では考えている?
- 企業の行動としてみた場合、ベンツのそれにはどうも合点がいきません。何か裏の考えがある、と勘ぐりたくなります。
- ベンツと比べれば、ホンダは日本企業らしい”馬鹿”がつくほどの正直者に見えてきます。