読書感想文【『 袴田事件を裁いた男』尾形誠規氏】 | じょにぺでぃあ

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本当は、タイトルの書名ではなく、前に【無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年】って長い文章が付くんですが、タイトルの字数制限で入らなかったので、こちらに載せておきます。【袴田事件】、ご存じでしょうか?一応書いておきますが、【アパまだ】こと、袴田吉彦の不倫とは一切関係ありません。日本で、最も有名な冤罪事件の一つです。
その裁判に関わった裁判官の話です。
裁判が裁判官の多数決で行われるってことは知っていましたが、判決文は、多数になった者が書くと思い込んでいましたが、違ったようです。【袴田事件】では、袴田巌さんを無罪だと判断した裁判官が死刑判決を書かなければならない、というツラい立場になった、ということで、後に裁判官の守秘義務に反してまでも告白することになった熊本典道という弁護士にスポットを当てて、袴田事件という冤罪の可能性が極めて高い事件を振り返るドキュメンタリータッチの本になっていて、とても重い内容でした。
誰もが裁判員に選ばれる可能性がなって、死刑判決に署名する可能性もあるので、一度読んでみていただきたい一冊でした。