映画観賞記【『ウォーム・ボディーズ』シネマ・スタジアム】 | じょにぺでぃあ

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身体障害者のアラフィフのおっさんです。現在、無職のために3~7回/日の更新を目標にして頑張っています。

ゾンビ映画ですが、ホラーではありません。
主人公はゾンビの青年です。原因は伝染病のようですが、街にゾンビが溢れているところから物語は始まりました。
人間を食糧にしようとするゾンビとゾンビを駆逐しようとする人間との戦いが繰り返されていた中で、ヒロインにで会う。
この世界観のゾンビには独自の設定があって、ちゃんと自分は死んでいて、ゾンビであること、元々は人間だったことは理解している。
そして、食べられる方は、脳を食べられなかったら、ゾンビとして甦る。食べる側としては、脳を食べることで、その人間の記憶を共有することが出来る。この2つ目の設定が物語が肝になります。ヒロインたちがボランティアとしてゾンビが支配するエリアに医薬品を獲りにきた際に主人公たちの集団と出くわして、戦闘状態になり、彼女が必死に戦っている最中に、彼女の恋人恋人を脳みそまで食べてしまって、記憶が共有され、一瞬で恋に墜ちてしまい、彼女を襲おうとする他のゾンビから彼女を救い、ゾンビのエリアに彼女を連れて行き、彼女を守り、恋人のようなひとときを送る。彼女も他に頼るモノが無い状況の中、優しい主人公に惹かれていく。しかし、所詮は、ゾンビと人間、上手くいくはずがなく、色々と齟齬が生じてくる。
それでも、一緒にいた。心を通わせる中、主人公は、いたたまれなくなって、彼氏を食べた、という本当のことを伝える。
その夜、眠らないはずのゾンビの主人公が眠ってしまい、起きてみると、彼女は、人間のエリアに帰った後だった…。
主人公がゾンビの仲間の下に帰ってみると、他のゾンビたちも夢を見るようになったことを知り、自分たちが変わり始めていることに気付き、もう一度彼女に会おうと人間のエリアに行く。一方で、彼女も彼に会いたいって気持ちを持っていた。
そして、ロミオとジュリエットのようなバルコニーのシーンで、再会して、彼女は、彼を家に招き入れる。
何とか彼女は理解してくれて、エリアの長である彼女の父親に説明するが受け入れてもらえず、ゾンビたちの下に行くが、ゾンビであることすら諦めた闇の世界の支配者たる骸骨にも追われる立場になり、人間vsゾンビvs骸骨の最終決戦に突入する。
その戦いの中で、ゾンビが骸骨と戦ったり、人間を救うシーンを目撃して、人間の心も変わり始める。
ラストには奇跡が起こる…って感じで、笑って、泣ける、なかなか良い映画でした。
少なくともゾンビだからといって殺しまくる映画より遥かに良かったです。
2年前に観た『アイアムアヒーロー』を思い出しました。