こないだ所用があって実家に帰った時のこと。
 
朝早くに品川から新幹線に飛び乗って、崎陽軒のシウマイ弁当を頬張る。

そう、いつからかわからないが、新幹線に乗る時は必ず、
崎陽軒のシウマイ弁当を食べる。


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もう新幹線を見るだけで、シュウマイが食べたくなるレベル。
パブロフの犬ならぬ、とんだシュウマイ野郎である。

しかし、冷静に考えて、値段と味、総合的に見ても、そこまで高得点を叩きだしている弁当なのか?と考えると、決してそうでは無い気がする。


ただ、シウマイ弁当側からすると、猛烈に食べたいと思ってめでたく購入され、食べられているという強烈なアドバンテージをヤツは持っている。

この世紀の一戦、オレのコールド負けである。

猛烈に食べたいと思って食べているからして、もはや盲目、愛は盲目、Love is blind、ホントにうまい。

そんな盲目状態でも、ふと目に飛び込んでくるヤツがいる。

そう、崎陽軒監督率いる、最強のシウマイ弁当軍の中で、一人だけ完全に穴がある。



それは、「あんず」である。


さあ「崎陽軒のシウマイ弁当におけるあんずの立ち位置って、実際どうなのか問題」の発生である。

弁当に紛れてひょこっと存在するそのオレンジのルックス、決して悪くない。お茶目ですらある。

が、しかし、シウマイ弁当食べ終わって、お口直しにどおぞって感覚だとしたら、愚将だね、崎陽軒は。


全部食べ終わったら、なるべく口の中は、シューーーマイの余韻楽しみたいんだよ!こちとら余韻欲しがってるんだよ!

しかも、シューーーーマイに醤油かけたら、あんずにも醤油かかっちゃう位置に、あんずが陣取ってること多過ぎなんだよ!配置だよ配置!フォーメーションが甘いんだよ!こちとらシューーーーーーーマイをゾーンディフェンスで迎え撃ってるんだよ!醤油かかっちゃったらあんず食えないだろ!いやだから別に元々あんずいらないよオレは!




ふぅぅぅぅ、すまん、取り乱した。



上記だけではないが、これが「崎陽軒のシウマイ弁当におけるあんずの立ち位置って、実際どうなのか問題」の抱える闇である。漆黒の闇である。


それは、つまり「酢豚におけるパイナップル不要論」と似た様な世界の話である。まぁちょっと違うけど。

それは、つまり「天丼におけるかぼちゃ天、さつまいも天不要論」と似た様な世界の話でもある。これもまぁちょっと違うけど。



前者のパイナップル問題は、ひらたくいうと、パイナップルに酸味が多少あるとはいえ、フルーツ入れんなよ!ってとこであろうか。

まぁ、確実にごはんとパイナップルは合わないけどさ、まぁまぁ、そんな怒んなって。


しかし、後者の天ぷら問題は、オレは許さん。激怒りだ。

かぼちゃ天とさつまいも天の、天ぷらとしてのポテンシャルは、認めよう。だがしかし、天丼において、ご飯との相性ってのを考えた時に、かぼちゃ天とさつまいも天だけ、全然合わないと思わないか諸君。
まあエースはエビ天になるのだろうが、かぼちゃとさつまいも、何故どうして彼らが同じチームに?

いや、戦時中はね、とかそらまああるだろうけどさ、それとこれとは問題の次元が違うのでさ。

もう最近では、エビ天とかスタープレイヤーに紛れて、かぼちゃとさつまいもの放つ、いぶし銀の光に妙な恐怖を覚えるね。もちろん残さずちゃんと食べますよ、アタイは。


あ、あんず問題が本題だった。


実は、このあんず問題、簡単に解決する方法を、私は既に発見済みである。

あくまで、私の解決方法だが、まず弁当のふた開けてあんず見つけ次第、速攻しかけて一番最初に食べる。

これで決まりさっ!




「ハイティーン・ブギ」がヤマタツ氏作曲って今の人はあまり知らないのではないだろうか。ま、オレもリリース当時まだ生まれてもいませんが。。