本日はBOSTONの1978年の大ヒットアルバム「Don’t look Back」、USオリジナル。
音楽に限らずだけど周期的になんか80ズがリバイバルとか、昔流行ったものを取り入れるのって常にトレンドになったりするわけですが、2021年においてはボストンとかこの系統の感じのリバイバルは来てないような、知らんけど。

どちらかといえば、1976年のデビューアルバム「幻想飛行」の方がたくさん聴いたので思い入れはあるがレコード持ってなかった。

初めてのボストンとの出会いは、私が中学時代、当時ラジオ界のインフルエンサーとしてはおそらくトップだったDJ赤坂氏の「赤坂泰彦のミリオンナイツ」というラジオで1枚目「幻想飛行」に入っている「Peace of Mind」がオンエアされてビビビビビズバババと来たのが初めての出会い。

有名な話ですが。元々ボストンは、ギターのトムシュルツのワンマンバンドっていうかボーカルのブラッドデルプ以外の全ての楽器をほとんど一人で演奏して自分でミックスしてデビュー盤のデモテープを作って、それを聞いたCBSの担当者が「現存するあらゆる作品の中で最も素晴らしい作品である」と評価したらしいよwikiによると。

トムさんはMIT卒業してるバリバリの理系なので電気工学の知識をいかして自宅アパートに多重録音構築可能なスタジオ作ってその素晴らしいデモアルバムを作ったそうな。

今パソコンあるしみんな自宅スタジオ的な感じでなんでもできるけど、当時はまあ全然違うもんね。

バンドのていをとってるだけで、ほぼトムシュルツ一人の工程ばかり、更にこだわりがえげつない為、まあ作るのに時間はかかるので、アルバムのリリース間隔がやたらと長い、制作だけ長いことやってて全然リリースしない人のことを「あいつボストンみたいだな」って言ったりします、俺だけか?

トムさんは曲作り演奏もエンジニアリングも、自分でエフェクター作ったりアンプ改造したり機材にも徹底的にこだわる人で。
今みたいにネット無いからその労力は今の比じゃ無い、、ちゃんとした知識がないとできんやつやね、さすがガチ理系。

結果、ロックマンというエフェクター&ギターアンプの会社立ち上げて普通に楽器メーカーとしても活動しだすわけですね。ロックマンの機材は一世を風靡したそうですが、日本だとB'zのTAK松本氏の使用で有名です。

私も趣味程度ですが、エフェクター作ったりしますんで、トムさんのそのガチの労力には舌を巻くものがあります。

私の尊敬する恩師がかつてレコーディング中に「細部に神は宿る」という名言言うてはったんですが、徹底的にこだわる部分と制作の予算の兼ね合いってのは、これからの時代は特に創意工夫でうまいこと乗り越えていかねばなりませぬね。

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