本日の掃除レコードは、昨日ちらっと話にでたO.V.ライトの65〜73年までのシングルを中心に音源を集めたCHARLYレーベルのコンピ、UK盤。やはりこの方も日本で愛されたシンガーですね。

オーティス・クレイがOVライトの代打で78年に来日した時のが昨日のライブ盤ですが、実は結局O.V.ライトはその翌年の79年に来日して、その時も日本企画のライブ盤が作られました。それもめちゃくちゃいいんです。
バックバンドも、ホッジズ三兄弟、ドラマーがハワード・グライムスといった感じでいわゆるHiのリズムセクションでバンドがばちクソかっこいい。オーティスの方は、実は78年の時は違うバンドで、83年の来日時は上記メンバー連れてきてます。というかO.V.ライトのライブ盤、私レコード持ってないんす、、

O.V.ライトは来日翌年の1980年に亡くなってるんですが、晩年は、30代後半だったけど心臓に持病を抱えたりもうドラッグと酒でボッロボロだったそうです。ドラッグ代欲しさにスーパーで万引きして捕まって逮捕、刑務所と病院を行ったり来たりみたいな、、ストーンズもポールマッカートニーも入国できなかった日本への入国が厳しいこの時代に、ちゃんと来日してライブをしているのですから、当時の関係者の努力がしのばれる。

で、来日してライブをしたわけですが、やはり健康状態がよくないので、体重も半分くらいになってガリガリに痩せ細ってたらしいです。ドラマーのハワードグライムスによると、OVさんは来日中は酒もドラッグもやってなくてライブに集中してたそうです。
来日時の写真とかも残ってるんですが、「これで39歳、、?80歳の間違いでは、、?」ってくらい痩せ細ってた、、このあたりは故・紅花紅子氏のブログに詳しく書いてあるので、興味ある方はご覧ください。

で、このライブ、今だとApple Musicとか配信でも聴けるので聴いていただければわかりますが、パフォーマンス的に全盛期ではないのかもしれない、けど、歌もすごくいい。昨日のオーティスクレイのライブ盤みたいなバッチバチの気力体力やる気元気いわきみたいな世界ではないし、オーティスクレイのライブが向日葵のライブ盤としたら、こっちは月見草のライブ盤かなぁ、しらんけど。
熱唱の中に危うさを備えてる感じというか、なんかしっとりしててそれはそれでよさもある。なんていうかさ、すべてがうまくいくときと、なんかなにやっても何事もうまくいかないときってあるじゃないすか、でもそういう時こそ人としての真価が問われるっていうか、万全じゃなくても愚痴もこぼさず黙って魂で歌っている感じっていうのかな、なんかそういうのが立ち込めるライブ。
元々、オーティスクレイもOVライトも、当時多かったパターンの、サムクックの成功をはたから見て、ゴスペルシンガーからこっちに転向してきている人で、熱烈歓迎の日本のソウルファンひしめく来日公演で何かを掴んだのか、アメリカ帰国後にゴスペルシンガーに戻ります、そして体重も戻ります(ヨカッタ、、)ただすぐ亡くなってしまうのですが。

今はっ!と気づいたけど、レコードの内容の話と全然関係ないこと書いてるね、、

まとめると気が向いたら聴いてみてねってことでした!

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