本日の掃除レコードはアルバート・コリンズの1980年作「フロストバイト」。
アルバートコリンズと言えばってなると、このアリゲーターレーベル時代の1978年作「アイスピッキン」とこの「フロストバイト」の2つをまず推したい。しかしアリゲーターのこの緑のラベルかわいいよねえ。

普通に書くと、歌の癖はギターよりは少なめだけどギターと顔ヂカラのクセの強さとあいまってまあ色々ちょうどよく、ホーン隊も混じったファンキーなブルースアルバムです。

で、本題は、彼のギターのクセのすごさが、私の知ってる中では世界で1、2を争うのです。
まずジャケ写にもあるとおり、このお方、ギターの背負い方がちょっと違うわけです。
普通は右利きの人はギターのストラップを左肩にかけるが、この人は右肩にかけるんですね。
これ普通の背負い方に慣れてるとまあ弾きづらいす。
アルバートコリンズの変わったところはまだ他にもあり、ギターのチューニングが普通の人と違います。
6弦からFCFAbCFのオープンFmという謎のチューニングです。更に曲のキーの違い等にカポタストで対応するので、大体5フレットから12フレットあたりまでカポをずらして対応します。
そして更にピックは使わず、指でギターを弾きます。

ギターを弾いたことある人はわかると思いますが、普通のチューニングよりかなり高めのチューニングかつカポタストなので、まあ弦のテンションがきついわけです。これだと普通にチョーキングしろっつても、すぐ指先が血だらけになるというか並みの握力では多分1曲も持たないかと。しかし彼はやはりテキサス出身のブルースマンそもそもの馬力が違うのでしょうか、余裕でスイスイ弾きます。
使用ギターはテレキャスなので、上記の様々な要素も重なり彼のギターの音は「こいつはアイスピックでギター弾いとるんとちがうか?」っていう特徴的なピキピキバキパキの硬い音色なので、通称"アイスマン"と呼ばれとったそうですよ奥さん。ちなみにこのアルバム「フロストバイト」の単語の意味は「凍傷」って意味なんだって、氷関係に縛られてるな…

聞けばわかるのですが、どう考えても指で弾いてるようなギターには聞こえません。鋭さがえぐい。
弦のテンションやらチューングから背負い方まで全部普通じゃ無いので、まず普通に弾いてること自体が完全に人体の不思議、世界は広い。

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#明日もギターを右肩にかける人にするわ
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