めるめいどは来月で創業5年目に突入する。

3年半前からおつきあいさせてもらっている、唯一の行きつけ。

大須にあるマンションの一室から始まったメイドリフレ店は、創業1年にも満たない翌年には2店舗形態になって、その数か月後に3店舗目としてメイドカフェを1店舗目の隣室でオープンした。

一昨年夏、名駅エリアにリフレブースとカフェフロアを店舗空間内に専有した4店舗目を作り、昨年秋にステージパフォーマンスを披露する5店舗目を金山地区にオープン、更に、ライブ活動やMV配信等も行うようになった。

ものすごいスピードで進化している。

常連でも何でもない一介の客である自分には本当のことは分からないから想像でしかないのだが、失ったものや犠牲にしているものは数えきれないほどあるだろうに、それでも前に出ようとする勇気には、ちょっと偉そうな言い方で恐縮だが敬意を表する。
ついでにもうひとつだけ偉そうな言い方をさせてもらえば、守勢に回ったときに守りきるための指針となるものがあれば盤石なのに、ということ。
攻める事には、リスクを恐れない勇気が必要で、それがなければ何もできない。
守る事には、絶対に破ってはならない掟が自分自身や組織のボーダーラインとして必要不可欠で、相応しいそれが無いと、どんなに立派な人間でもどんなに強固な組織でも崩壊してしまう。

これから先、めるめいどがどのように変化し進化していくのかは、貧相な脳の自分には想像だにできない。

しかし、めるめいどがどんな進化の道をひた走るとしても、初めて訪れたときに覚えた、ささやかで大いなる感動を忘れることはない。
そしてこれからも、相変わらずわくわくにやにやしながら暮らしの中のできる範囲内で訪れ続けていく。
形としては店のために何も生み出せない自分ができることなんて、めるめいどがいつでもいつまでも楽しいお屋敷でありますようにと願うことしかないけれど、ずっと応援し続ける。

月が新しくなったときだけふらりと現れるカフェ客として。




 

2019年10月28日
ジョニー