地形と地勢

  東アジア地域はヒマラヤ山脈を境にインドをはじめ南アジアと区分される。 東アジアは、西に海抜高度4500メートル以上のチベット高原があり、東に行くほど高度が徐々に低くなる。 中国東部地域には、大川に沿って低い平原地帯が形成されているが、遼河と松花江流域の東北平原(満州)、黄河江流域の華北平原、長江流域の揚厚平原などがこれに該当する。 韓半島の西海岸には平野が発達しており、北東部地域に行くほど高い山地が現れる。

  大陸の東には日本列島や台湾など多くの島がある。 この地域は平野が少なく山地が多い方で、環太平洋助産大学に属し火山活動と地震がよく起きる。

 

気候と生業

  東アジア地域には熱帯、乾燥、温帯、冷帯、寒帯、高山気候など多様な気候が分布する。 また、季節風の影響を受けて夏には風が海から大陸に向かって吹き、雨が多く降り、暑くて湿った天気が現れる。 一方、冬には風が大陸から海に向かって吹き、寒くて乾燥した天気が続く。 大陸内部に行くほど乾燥し、気温の年較差が大きい大陸性気候が明確になる。

  東アジア地域には気温と降水量など気候条件によって植生と生業が多様に現われる。 中国東部、韓半島南部、日本西部地域は、気温が穏やかで降水量が豊富な広葉樹立地帯で、一直線に農耕文化が発達した。 その北にある朝鮮半島北部、 満州、日本の北海道地域は針葉樹林地帯で、内陸部では畑作と狩猟が、沿海部では漁が主に行われた。

  満州の一部地域やモンゴル、チベット高原周辺は、気温が低く、降水量が少ないため、農耕が難しい。この地域では草地が広く分布し、季節によって一定の地域を行き来しながら家畜を育てる流木が発達した。