まだ自分が中学生ぐらいのときに、公園の鉄棒で運動をしているおじさんがいて、珍しさからも評判になっていた。何せそのおじさん、懸垂してるし、くるくると前まわりしているので目立つ。少し異様にも思えた。


それから20年以上たつ今、なんと自分が鉄棒おじさんのようになっている。残念ながら昔みたおじさんが使っていたような高鉄がある公園は近くにないけど、「ぶら下がり」器具のある場所ならあるので、そこで懸垂をするという、異様な人物になってしまった。歳をとると人目があまり気にならなくなるというのは、典型的な老化かな、と思うけど、こんな場所に設置されているわけだから、何もおかしくはないよね、ととある道の端で懸垂する。


最近は健康が大事という話は二十年前より高まっていると思うけど、やはりここで懸垂するのは少し勇気が必要。土日でも学生もいるし、地域住民もいる。そろそろ自分のことを、ぶら下がりおじさんとか、懸垂おじさんと噂している人がいても、おかしくはないかな。