銀座の人気店、佐たけの復活。
あの熱々のシャリ、そして今やパクられまくってしまった喉黒丼を堪能できる
と聞いて。場所は前あったお店の程近く。1ブロック昭和通り寄りです。
復活は2021年5月27日。
4ヶ月が経過し、再開を待っていた人でいつもいっぱいです。
新橋色の暖簾も変わらずです。
店内は前より広く、そしてお弟子さんを抱えてスムーズなサービスを展開。
カウンターは樹齢250年を超える吉野檜を使用したているそうで、この大きさ!
前のお店でも相当いいものを使われていましたが、これは相当高いですよ・・・
縁だからといいつつ、こういうものに巡り合う、
佐竹さんの人徳の成すところかもしれません。
店主は佐竹大(たけし)さん。
実直な仕事、妥協しないその姿勢にグルメな人たちが惹かれ続けている。
おまかせは毛蟹からスタート。
佐たけさんに来ると江戸開城ですね〜。
純米吟醸原酒 雄町 旨口で濃厚な味わい
鰹
玉ねぎ醤油でさっぱりと食べさせる。
真名鰹のフライ
これは意外なアクセント。赤身の鰹→白身の真名鰹の流れも面白い。
九絵と松茸
秋の味覚松茸に九絵の旨みを乗せて。
鯨ベーコン
動物臭を抜くために味噌漬けにしたそう。
脂の旨みが最高。これは日本酒のアテに最適、チビチビといただきました。
もずくを挟んで握りへ。
一貫目は復活後もこれ!中トロ。
熱々のお櫃から手早く握る佐竹さん。
塩釜の100キロ程度のちょうどいいサイズの鮪。
脂がきめ細かく入っていて、口に入れれば熱々のシャリで一瞬でとろけ
脂の甘みが上がってくる。最高の一貫。
続けて赤身
漬けで綺麗ななルビー色が出てきている。鮪らしい酸味しっかり濃い。
鯵
香りと弾力があって、脂の乗った鯵。
九絵
シャリの温度が下がってきての一貫。
むちっとして噛むたびに脂と旨みがじんわりと〜上質な味わい。
またも熱々のシャリが登場して、お椀に投入。そして・・・
喉黒丼の登場!復活当初は封印していたこちら。久しぶりの登場です。
熱いシャリと脂が乗った喉黒をガッとかき混ぜて混ぜて〜乳化。
渾然一体となった時の美味しさときたらもう、昇天!
これが本家とも言える逸品です。
鱚
梅肉を挟んで爽やかに。
車海老
マキのサイズでぎゅっと美味しさが詰まっているところに
帆立の朧で旨味倍加。この相乗効果は反則です!
春子
身が厚いしっかり目に酢締めされたものですが、シャリとマッチしていた。
勘八
またも熱々のシャリ登場!漬けで出てきたこちら。
少し寝かせて柔らかな身質が熱々のシャリで瞬間でとろける。
島寿司をイメージされたそう。
鮃
熱めなシャリで食べる白身。脱水されていて力強い食感。
小鰭
強めに締めてあるけど、パサツキなどなし。
強めなシャリにも負けない。
墨烏賊
切れ込みなどなしでパッツンと。
またまた熱々のシャリ登場して、
大トロ
中トロ、赤身と同じ鮪。やはり美味しさがグンと強い。
身も柔らかく、秋の鮪だなとしみじみ。
白エビは昆布締めでねっとりと。
いくらは大粒でも皮目柔らかく。海胆はシャリの中に消えていく・・・
穴子
対馬の穴子で肉厚で大ぶり。
熱々の状態で供され、かろうじて形のあるって感じで、とろけるしかない!
玉子焼
帆立を入れているそうで、また味わい深い。
復活を果たした「佐たけ」。
味わいはさらに進化し、熱々のシャリを4回登場。
そこにはお弟子さんの存在があって、テンポよく提供するにはやはり人が必要。
新店では佐竹さんの魅力が十二分に発揮できる環境にあります。
湯気の立っているシャリを握る技量、1つづつの丁寧な仕事、
そして本家本元喉黒丼。鮪の質が上がってくるこの季節、今銀座で味わうべきお寿司屋さんです。