大規模な調査の結果わかった驚愕の実態―日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない。多くの仕事がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかない…。気鋭の数学者が導き出した最悪のシナリオと教育への提言。
2018年初版発行のこちらの本で書かれている「AIの得意分野・苦手分野・特徴」などAI解説については、chatGPT以降、すっかり古くなってしまいました。
しかしこの本のメインテーマである「子ども達の読解力問題」については、まったく古くなっていないと思います。
むしろ問題は悪化の一途をたどっているかもしれないですね。
私もこの本を読んで非常に危機感を持ち、真剣に考えさせられました。
著者の新井紀子先生の講演会に足を運んで、メモをびっしり取りながらお話を拝聴したこともあります。
新井先生が開発され大規模調査に使用されている「RST リーディングスキルテスト」。
とっても興味があり、「子どもに受けさせてみたいな~。自分も受けてみたいな~」なんて思っていたんですよね。
2019年春から一時期、代ゼミ運営でRSTの個人受験が可能だったんですよ!
現在は大学生以上の社会人のみ個人受験が可能で、中高生は個人受験できないようです。
| 問題分野 | 測定する内容 |
|---|---|
| 係り受け解析 | 文の基本構造を把握する力 |
| 照応解決 | 代名詞などが指す内容を認識する力 |
| 同義文判定 | 2つの文の意味が同一かどうかを判定する力 |
| 推論 | 論理的に推論する力 |
| イメージ同定 | 文と非言語情報(図表など)を正しく対応させる力 |
| 具体例同定 | (辞書)辞書の定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得する力 |
| (理数)理数的な定義を理解し、その用法を獲得する力 |
この結果を見たときです。
「この子東大行けんじゃね?」
という思いが芽生えたのは。
というのも、(詳しくは書籍を読んでいただきたいのですが)6つの分野の中でも、特に将来入学する大学を予言すると言われている「イメージ同定」の能力が高く、偏差値が70だったからです。
私も受験しましたが、「イメージ同定」分野の問題は、「定義文に合うグラフを選ぶ」というめちゃめちゃ理系寄りな分野で、かなり難しかった記憶があります。
RSTは読解力テストと言っても「作者の気持ちを答えよ」という国語力ではなくて、論理国語力測定なんですよね。
RSTの判定結果に書かれているように、実際に長男は教科書や参考書を自分で読んで、自分で勉強することができました。
授業や動画で人に教わるよりよっぽど早いと言って。
それを見て
「この子東大行けんじゃね?」
と、また思いを強めました。
なぜなら、国公立大学は東大であっても教科書外のことは問われないからです。
このことも書籍で初めて知りました。新井先生にはホントに感謝しています。
というわけで、「東大合格を予感させた模試」は、駿台模試でも冠模試でもなく、リーディングスキルテストのことでした。
読解力大事だな!!
なお社会人部門で受けた私の結果も、特に参考にならないと思いますが、ついでなんで出しておきます。
理系要素がボロボロ。問題でカタカナの化学用語が出てちんぷんかんぷんだった覚えがある…。
でも、RSTの大規模調査受検協力してたのなんて教職員とかが多かったんだから、その中では健闘している方だと自分を慰めましたね~。









