あじわい ふれあい | [A] Across The Universe

あじわい ふれあい

小学校の高学年まで、正月は大抵都内の親戚の家で過ごした。

北海道の片田舎からわざわざ出向くのだ。

母の実家が横浜にあり、神奈川、東京に親戚が多いため、小学校低学年から毎年正月は一人で飛行機に乗って東京にやってきた。

東京の親戚の家には同年代の従兄弟が二人居たため、遊びには事欠かなかった。

逆に夏には彼らが北海道にやってきて、クワガタ採りを堪能する。


そんな楽しい東京で過ごす田舎者小学生の冬休み。
目にするものすべてが刺激的で、毎日が本当に楽しかった。

レストランに入ったのも東京が初めて。

そのレストランは東京ではなく、保土ヶ谷にいる祖父に正月の挨拶に行く帰り、必ず車で寄るのが西谷の駅前の「すかいらーく」だった。

すかいらーくで食べるハンバーグステーキ。
ナイフとフォークなんて使ったのもあれが最初だったかもしれない。

だから祖父の家と「すかいらーく」はセットとなって記憶に焼きついている。

そんな「すかいらーく」が今日ですべてなくなってしまう。


思えばファミリーレストランに行こう、と思ったことなど最近なかった。

さびしいけど、結局はそういうことだ。
本当にさびしい。

田舎から出てきて、刺激だったことの一つにTVのCMがある。
北海道の地方ローカルとは違うCMばかり。
夢中でTVを見ていて、今でも覚えているCM曲がいくつもある。

そんな、覚えているCMのひとつにこんな曲がある。




ここはレストラン

こころとこころのヒット・エンド・ラン

あじわい

ふれあい

すかいらーく




女性の優しい語りかけるような歌声は今でもはっきり耳に残っている。


とてもさびしいけど、仕方ない。

あの頃、本当に大好きだったすかいらーく。

ありがとうございました。