スプートニクの恋人 / 村上春樹 | [A] Across The Universe

スプートニクの恋人 / 村上春樹

村上春樹にとっては少し変わった(他の作品も変わっているが)恋愛小説。

主要登場人物は3人。
村上作品は主要登場人物が3人のことが多い。

ただし、今回は多少人物の関係性が他の小説とは異なる。
そして、ストーリーの展開も他の作品とは異なっている。

人物の関係性については読んでいただくとして、ストーリーの主題がこれまでと違うことが面白い。
他の小説であれば「生と死」が大きなテーマとなっている。

この小説は「生」に重きを置かれて書かれているような気がする。


確かに途中「すみれ」に絡んで死が意識されないわけではない。
しかし、それは飽くまで仮定としての死であって、存在の消滅にはつながらない。

そして、結末に向けての展開がやや唐突な感がある。

他の作品も確かな解が示されているわけではないが、この作品についてはとにかく解も何もあったものではない。

最後の最後の展開は非常に驚く。


そこまで投げ出して私たちはあなたの何を理解すればよいのだろう。

作品自体が難しい訳ではないのに、トータルではやはり難解だ。




スプートニクの恋人 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 9784
おすすめ度の平均: 4.0
4 スプートニクの恋人
4 最初は好きではなかった。けど・・・
5 こっちの方が100%の恋愛小説
3 慣れが必要か
5 徹底的な孤独と喪失感に満たされた恋愛小説