言志四録に学ぶ人間学 | [A] Across The Universe

言志四録に学ぶ人間学

今日は10月の致知読者の会。
今回のテーマは「言志四録に学ぶ人間学」。

言志四録とは、佐藤一斎が書いた「言四録」「言四後録」「言四晩録、「言四耋録」からなる本のこと。
これをまとめた佐藤一斎にの門人は、名前だけでもそうそうたるもの。
佐久間象山、吉田松陰、伊藤博文、西郷南州等々。
吉田松陰、西郷南州の先生とあれば、その偉大さも推して量るべし。

本日の講師は、福島新樹会の代表幹事でもあり、安岡正篤先生のお弟子さんにもあたる渡辺五郎三郎先生。
89歳とのことだが、話されるお言葉はまっすぐで、背筋を伸ばして聞き入った。

「言四録」、「言四後録」から先生が選ばれた文を全員で素読しながら、それに先生が解説をつけられていく。

声を出して読みながら講義を受けることは、非常に有意義だ。
目で読むだけとは違い、声に出すことにより、一読では理解出来ない分も理解出来てくるようになることが不思議だ。
また、全員が声を揃えて凛とした声で文を読むことでも身が引き締まる。

渡辺先生の解説は、安岡先生の話から、天皇陛下の話、森信三先生、論語、中国の古典と、興味深いお話が数珠のごとくに繰り出され、その博学さに感銘した。

残念ながら、用意した分をすべて解説していただくことは出来なかったが、「言志四録が」これからの人生において間違いなく座右の書になるであろうことを確信した。



本日、一番最初に講義していただいた文。

太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす。

経とは四書五経のこと。
つまり天を師とすることが最上であり、書物を師とするのが一番下のランクだということだ。

松下幸之助にこんなエピソードがある。
京都東山山麓にある松下の茶室、真真庵でお茶を飲んでいると、木枯らしが吹き、杉木木立のひゅうひゅうと鳴る音が聞こえた。
すると突然松下が、
「きみ、風の音を聞いても悟る人がおるわなあ」
と言った。
聞いていた側近は当時意味が分からなかったが、幸之助が亡くなってしばらくたってから思い出して、その深い意味が分かったという。


一流の人間は、天を師とする。