悪人正機 / 吉本隆明、糸井重里 | [A] Across The Universe

悪人正機 / 吉本隆明、糸井重里

悪人正機。

吉本隆明の本を一度も読んだことがない自分にとって、糸井重里との共著ならとっつきやすいだろう、と考えたのがきっかけ。

吉本隆明。
思想界の巨人。

でも私は彼のことをほとんど知らない。
哲学的な語り口とイデオギーと言うイメージが重なって、あえて近づかなかったという方が正しいかもしれない。
知っていることと言えば、吉本ばななの父親。

しかし、糸井重里は吉本隆明のことを尊敬しているらしいと知ってから興味が湧いた。
もしかして自分にも理解出来るのだろうか。

そして、親鸞にも少々興味があった。
そこで手に取ったのがこの本。
しかし、書名に反して親鸞は全く関係がなかった。

あるテーマに従って、吉本隆明が語ると言う形態の本。
各テーマの最初には糸井重里の「手引き」のような文章がある。

吉本初心者にとって、おそらくこの本は「正解」だったのだろう。
なぜなら、おそらく出来るだけ平易に答えているであろう吉本隆明の言葉の内容が、文章の平易さほどには読む者には平易には伝わらないからだ。
これが糸井の手引きがない内容であれば、と考えると二の足を踏んでしまう。


やはりむつかしいぞ、吉本隆明。
もう少し修行が必要かもしれない。



上司の良し悪しっていうのは、よっぽど悪いのとか、えらく優秀なのってのは、あんまりないわけでね。たいていは、ある程度の範囲内に入っちゃうから、そういうのは第一条件にはならないなって思うんです。
それより、建物なんですよ。理想的な建物が理想的な場所にあって、ある程度以上の規模の会社だったら、毎日来てもいいやって気持ちになりますね。


いつも言うことなんですが、結局靴屋さんでも作家でも同じで、10年やれば誰でも一丁前になるんです。だから、10年やれば誰でも一丁前になるんです。だから、10年やればいいんですよ。それだけでいい。
他に特別にやらなきゃならないことなんか何もないからね。10年やれば、とにかく一丁前だって、もうこれは保証してもいい。100%モノになるって、言い切ります。


文学では、作者の創作上の秘密がわからないという、これは天才だ・・・っていう人は、そんなにいなくてさ。もしいるとすれば、それはやっぱり、宮沢賢治なんですね。





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