おかん / もりやまつる | [A] Across The Universe

おかん / もりやまつる

おかん。

自分は関西出身ではないので「おかあちゃん」。

これは懐かしくて、温かくて、しんみりしてしまう素敵なマンガ。


酒にだらしがない夫を捨て、息子と二人貧しいながらも暮らして行く。
早朝から牛乳配達、深夜まで内職。

それでも野球のグローブさえ買ってあげられない生活。
楽しみにしていたグローブは母親が作った布製。
文句を言う息子、浩。
わがまま言うなら使わなくてもいい、と突き放すおかん。
しかし、ふすまの陰で「申し訳ない」と嗚咽をもらすおかん。

中学に入ると野球のユニフォームも買えず自ら牛乳配達。

貧しいながらも大学を出て、警察学校を経て警察官になるも、おかんは亡くなる。


もう途中から涙があふれてあふれて。
悲しいのか何なのかはよくわからないが、とにかく泣けて泣けて。




自分の話になるが、

小学生の頃、母の日の授業参観の後に、学年から一人ずつ選ばれて母親の前作文をで発表したことがあった。
4年生だった自分は、母親を前に作文を読み始めると、どうしてもこみ上げる涙をこらえることができず
、それでもなんとか最後まで読み切ることができた。
5年生もずるずる泣きながら発表し、最後の6年生の番。
いつもにぎやかで、明るいその6年生は読み始めると同時に感極まって号泣してしまった。
ほとんど作文を読むことができず、最後に母親に向かって「おかあさんありがとう。長生きしてください。」と言うのが精一杯だった。
先生も、生徒も、母親も全員が泣いてしまって、しばらく収拾がつかない事態に陥ってしまった。

なぜか、みんな母親のことを語ろうとすると泣けてしまうのだった。
きっと、言葉では表せない「何か」が母親にはあるからなんだろう。
母の日の授業参観はその年だけだった。



このマンガを読んで、そんな昔のことを思い出した。

母親の子どもに対する深い愛情が余すところなく描かれている。

人恋しくなったり、辛くなったりした時にはどうぞ。
そして、お母さんの声を聞いてください。



おかん (ビッグコミックス)
もりやま つる
小学館
おすすめ度の平均: 5.0
5 母は偉大なり