おじいちゃん戦争のことを教えて / 中条高徳 | [A] Across The Universe

おじいちゃん戦争のことを教えて / 中条高徳

月刊致知の読者にはおなじみの中条先生のご著書。

この本が出来上がるきっかけは、NYに転勤で引っ越した中条先生の孫娘さんの学校の宿題だった。
孫娘の景子さんが先生から出された課題は、戦争体験者の話を聞いてレポートすること。
景子さんの願いを聞いて中条先生が、当時の体験を文章にしたものがこの本である。

中条先生は、いわゆる自虐史観の対極に立場を置かれる。

自虐史観。
戦後生まれの私たちは自虐史観に彩られた教育を受けてきたと言われる。
自分のことを思うに、そういった面も確かにあったのかもしれないとは思う。
しかし、それ以前に私たちは教育として近代日本の歩みをまったく教えてもらっていない。
考える材料を提示してもらわなかった。

戦争があった。
日本は中国を侵略して真珠湾を攻撃し、原爆を落とされた。
悪いことをした日本は反省しなければならない。
義務教育の頃は、単純にそう思ってきた。

自分で興味を持って戦争に至る経緯、戦況に関する書物等を読むと、まったく違った事実が浮かび上がってくる。
戦争とは国益と国益の衝突である。
絶対正義と絶対悪のせめぎ合いではない。

戦争など絶対に繰り返して欲しくないと固く思う。
でも、あの戦争をいろいろ調べるうちにやはり我が国だけが悪かったわけではない、と思う。
かといって、戦争に至る過程において選択に過ちがなかったとも思わない。
複雑になるが・・・

これからの若者が正しい事実を教わって、未来永劫この国が誤った選択をすることのないように願う。
そのきっかけとして読むには最高の本だと思う。




おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状
中条 高徳
致知出版社
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おすすめ度の平均: 4.5
5 歴史と日本人の心を、とても解り易い言葉で丁寧にが、凄い!!
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