東井義雄 一日一言 | [A] Across The Universe

東井義雄 一日一言

とある学校で水泳のクラス対抗リレーがあった。
その時に、みんなが言い出して決めたのが、身体不自由の生徒A君。
変な格好で泳ぐのを見て、みんなで笑ってやろうという意地の悪い魂胆からだ。

最後にA君が飛び込んで泳いだ。
皆が笑った。
ブザマな格好で泳いでいるA君を見て、皆が笑った。

その時に、背広を着たまま、プールに飛び込んで、そのA君の横について励まし続けた人がいた。
それが東井義雄校長。
その生徒がゴールにたどり着いた時には、今まであざけっていた人が粛然として、誰一人声を出すものがいなかったと言う。


そんな東井義雄先生の言葉を「東井義雄 一日一言」としてまとめたこの本。
東井先生の温かさを感じることが出来る素晴らしい内容だ。
こんな校長先生がいたら、素晴らしい学校になることは請け合いである。



川は岸のために
流れているのではない
川のために岸ができているのである

子どもは
学校のために来ているのではない
子どものために
学校があるのである



「喜ぶ」と「ほめる」は似ているようですが別ものです。
「喜び」は全身全霊のもので、「ほめる」は口先の問題です。
子どもは「ほめる」と「喜ぶ」を敏感に感じ分けます。
喜びにであうと、それは子どもの命をゆさぶります。
そして、教師の喜びがそのまま子どもの伸びるエネルギーに代わっています。



一番はえらい。
でも
一番よりえらいビリもある。





東井義雄一日一言―いのちの言葉
東井 義雄 米田 啓祐 西村 徹
致知出版社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 この本を待っていた!東井義雄先生の至言に出逢えてうれしい!