ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 / キグスレイ・ウォード | [A] Across The Universe

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 / キグスレイ・ウォード

確か発売当時にベストセラーとなった記憶があるが、今となっては内容もほとんど思い出せず、文庫版が出ていたので再読。

元々、本にするために書かれたわけではなく、心臓の大手術を行った著者が人生の先輩として「生きるノウハウ」、「経営のノウハウ」を息子に宛てた手紙である。
書き始めは遺書のつもりで書き始めたのかもしれないが、全編息子に対する愛情で溢れている。

それぞれの手紙の最後には、必ず父親がその手紙の内容に沿う形で署名されている。
その署名はある時は「カヌーの相棒」であったり、「君と懇意の銀行家」だったり、「同じ人生の旅人」だったりする。


しかし、最後の手紙だけは違っていた。
父親が会社を引退するに際して、最後に息子に与える助言である。

エピクトーテスの言葉

宴席で作法を守るように、人生の作法を守ることを忘れてはならない。
ご馳走がまわってきて、自分の前に来たら、手を伸ばして、礼儀正しく一人分を取る。
つぎにまわっていくのをとどこおらせることのないように。
まだまわってこないうちから欲しそうにしないで、自分のまえに来るまで待つように。
子供についても、妻についても、地位についても、富みについても同じことである。



そして、手紙の最後には最初で最後である「父さんより」と言う署名があった。






G.キングスレイ ウォード, G.Kingsley Ward, 城山 三郎
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (新潮文庫)